ライトノベル・レビュー

バッカーノ!
バッカーノ! 1932特急編・鈍行編
バッカーノ! 2001
バッカーノ! 1933<上> <下>(成田良吾 イラスト:エナミカツミ )

300年前、とある船上で悪魔を呼び出した錬金術師達。彼らは悪魔から不老不死の酒を授かる。
不老不死となった者に課せられた制約は2つ。
「不死者同志では偽名は使えない」
「右手を相手の頭の上に乗せて『喰いたい』と念じると相手を『喰らう』ことができ、記憶、経験その他全てを自分のものにできる」
そしてその日の夜、いきなりこの制約を破った者が現れた……

1930年代、禁酒法時代のアメリカの裏社会を舞台に展開されるバカ騒ぎ、それが「バッカーノ!」です。
不死者となった者たちを中心に物語がパズルを組み合わせるかのように少しずつ全貌を現していく様は見事です。
その傾向が特に強いのが2,3巻の「1931鈍行編」「1931特急編」の2部作。
同じ事件を扱った話のはずなのにまるで視点の違う2つの物語のように感じてしまう奇妙さがあります。それでいてきちんと話を繋げてあるから驚きです。

なんだか誉めてばっかですが新人さんがここまでやったというのはかなり凄いことだと僕自身は思うので思う存分誉めさせていただきましたw

P・S 死なない連中が多く、また殆どのキャラが「あっけらかん」としていますが結構人は死ぬしやられ方もエグイです。
    血まみれとか嫌いな方は読む前に深呼吸をw
紙様

1932編の感想

キ●ガイ寸前の変人達を書かせたら右に出るものがない成田良吾の送る不死身の馬鹿騒ぎ「バッカーノ!」、その第6弾と第7弾です。
本当は<上>が出た時点で感想書こうかなとも思ったんですけど<下>がすぐ出るということで一気に書こうと決めました。

いや、もうお腹一杯ですよ。
(ほぼ)オールキャストで馬鹿騒ぎをやってくれたんですから。
一応マリアとチックをベースに置いているわけですが濃すぎる面々が次々と場を荒らしてくれるのはもう快感。
話がどうのとかは二の次。とにかくキャラクター達が所狭しと暴れてくれたことがなにより楽しかったです。
こういう変人達の祭りがあるから成田先生のファンは止められません。

なかでもやっぱり「葡萄酒(ヴィーノ)」のキレっぷりはいつ見ても最高。出すとある意味話が終わってしまう最強キャラなのがもったいない気がしますがそれがまたいいんですよ。
とにかく絶対無敵、何でもできる飄々とした便利屋キャラってのは結構嫌われる傾向にあると思うんですけど妙に人間味溢れるクレア……もといフェリックスだからこそこういうポジションでも魅力を発揮できると思うんですよね。シャーネとのラブラブっぷりは最強のバカップルアイザック&ミリアにも匹敵する勢いですし。

「話は二の次」と言いましたがヒューイが暗躍し始める今後の展開が非常に気になります。
でも1930年代シリーズはそろそろまとめに入ろうか、と編集部は考えてるようです(いったん現代編(2000年代シリーズ)に移行したいようです)
それに対して成田先生は「1930年代シリーズのプロットが10個もあるんですが」と切り返す(笑)
バッカーノの明日はどっちだ!?
紙様




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