ライトノベル・レビュー

いぬかみっ!1〜8巻(有沢まみず イラスト:若月神無  )

犬神使いの一族川平家は13歳になった時に裏山にて犬神と契約を結ぶ。
しかし川平啓太は一晩中山を駆け回ったが誰とも契約を結ぶことが出来なかった。
それから4年後、啓太は本家に呼び出され「あの時ある事情でお前と会えなかった犬神が契約を望んでいる」と聞かされる。
犬神を便利な僕程度にしか考えていない啓太は二つ返事でOKを出す。
さらにその犬神「ようこ」が美人でおしとやかだったりしたもんだからもう有頂天。
しかし――それはようこの仮の姿に過ぎなかった。本当の彼女は我侭で嫉妬深かったのだ。
かくして「お金と女の子が大好き」な煩悩犬神使い川平啓太と「我侭で嫉妬深い、けどケイタが大好き」なようこのドタバタな日常が始まった……

というわけでいぬかみっ!はドタバタラブコメです……多分(笑)
だってそういう要素よりもよっぽど目立つモノがこの作品には存在するんですよ。
キーワードは……

    変  態

……あぁ、引かないで下さい(笑)
いや、マジなんですよこれが。
啓太はようこの「しゅくち」(物体の瞬間移動)でストリーキングで通算5回逮捕されるのをはじめとして「こんなもんラノベに載っけていいのか!?」という奇行を(やむなく(?))演じてしまいます。
他にも変な連中がぞろぞろと……
……有沢先生、コレ本当にラブコメですか(汗)
そんなこんなで一番ヤバかったのが3巻。筋肉とか不能(オイッ!!w)とかオタとか……
さらば優しき日々よ……(マテ)

イラストは少女漫画テイストな部分が最初肌に合わなかったけど……慣れって怖いですねぇ……(笑)
本文中には美少女とかよく出てくるけど個人的に一番ツボを押されたのが渡り猫(猫又)の留吉(♂)。もう、本当にらぶりーですよ。
紙様

5巻の感想

犬神使い川平啓太と犬神のようこの巻き起こすドタバタコメディ、第5巻です。
電撃hp収録作品×3と書き下ろしで構成されていますがインゼロ最終巻を先発させるためにしばらく潜伏していた模様です。
そういや4巻って確か去年の2月発売だったから結局「いぬかみっ!」も1年越しですか〜。

なんか新シリーズの大冒険を読んだあとだときっちりと路線の確立している「いぬかみっ!」がやたらと輝いて見えます(笑)
今回は恒例の変態祭りは抑え気味でどちらかというと真面目路線な話がメイン。
でも真面目路線と軽め路線が1:1だったりしますが(笑)
メインにもなっている死神の話はいつもの「いぬかみっ!」と微妙に違う路線ながらもちゃんと「いぬかみっ!」らしさを残しており、なおかつ普段見られないような真面目モードのキャラの表情も見れたりなんかしていいお話でした。
相変わらず本編に勝るとも劣らない若月先生の巻頭カラー漫画や「犬神データファイル」などおまけ要素も盛りだくさん。
これくらい豪華なのをできれば4,5ヶ月に一度は読みたいですね(オイ)
でもまあ2ヶ月に一度電撃hpで連載読んでるんでそれほど待たされた、という感じではなかったんですけどね〜。
ぶっちゃけ今回の収録作にしても長すぎて本屋さんでは読めなかった(つか普通に読むなヨw)死神編以外は全編一度読んでますし。
……あ、最近はhpもちゃんと買ってるから本屋さんに迷惑とかかけてませんよホントですから信じてください!!
紙様

6巻の感想

啓太とようこの送る変態ラブコメ「いぬかみっ!」もいよいよ第6巻、そして第1部完結なのです。
ジャ●プと違って第2部は始まると思いますからご心配なく(笑)

さて、第1部完結にあたり、今回は今まで伏せてきた部分、今まで避けてきた部分との決着、そして新しい謎の提示と内容盛りだくさんでした。
まあ話自体は結構まったりとしてましたけど。
とりあえず今回は後半2つの話で大分盛り上がりましたね。
3話目は変態キング赤道斎とのバトル。でも真面目にバトルやるのは薫一人で啓太と仮名は変態ゾーンに囲まれてギャグやってましたし。「リンボー!」と「ドリル股間」には爆笑した。
4話目はとんでもないことが発覚するお話。最初はごきょうやと啓太の親父さんとの心暖まる話かと思ってたのに……
なでしこのブラックさがいい味出してました。怖いよ〜。

さて、第1部終了、啓太とようこの関係も一段落しました。
hpで連載という形態も一区切りでこれからは書き下ろしで出る、らしいです。
ファンとしては「インフィニティ・ゼロ時空」(続編がいつまでたっても出ない有沢先生独自の空間)が発生しないことを願うばかりです。マジで。
紙様

7巻の感想

変態ハイテンション・ラブコメディ「いぬかみっ!」もいよいよ7巻。
今回から電撃hpでの連載分ではなく、書き下ろしの形態に移行です。

コメディ分が若干減り、シリアス分と変態分が増量……変態分も!?(笑)
なんか人智を超えた赤道斎の力とかも普通に「変態だなあ」の一言ですむのは結構どうかと思う。
お話としては最後へ向けての伏線回収と主要キャラの心情と覚悟が描かれていました。
啓太とようこは一応決着なんでしょうが、啓太の記憶とようこの記憶の食い違い、つか啓太が嘘をついたことにより最後に一波乱ありそう。
また、薫サイドのブラックっぷりが尋常ではなく、なんだか最後の最後で作風が変わってしまいそうで少し怖いです。
インフィニティ・ゼロも鬱展開だったし、やっぱりそういう人なのか有沢先生は。
でも変態分はきっと減らない(笑)
紙様

8巻の感想

(変態)魔導士赤道斉、(親バカ)妖怪大妖狐、そして(いきなり現れた)黒幕「邪星」。
かつてない危機が吉日市を、世界を脅かす。
啓太は赤ん坊にされ、ようこは閉じ込められ、仮名は変態ゾーンに落とされ(笑)、薫とその犬神たちは心に不和を抱く。
次々倒れていく仲間たち。壊れていく世界。
川平家と犬神たちの命を賭けた戦いの行方は……

ごめん、これなんてドラゴンボール?(笑)

そんな「いぬかみっ!」第8巻。マジメ&燃え路線。ノリは劇場版DBZ。
今回は冗談抜きで変態成分が(やや)抑え目。
第1部のラストにふさわしい展開になっています。
薫と犬神たちが和解するシーン、啓太がもののけと変態たちに支えられながら復活するシーンなんか理屈抜きに燃えます。

しかしまあこういう展開が必要だってのはわかるんですよ。実際楽しめましたし、それはそれでいいんですけど。
でも今まで散々変態&バカで楽しませてくれたから最後まで軽〜いノリでいってくれるかと思ったんですけどね。
蓋を開けたらえらいマジメ&燃え路線だし。
というかせめて赤道斉だけは変態を捨てないで欲しかった、下半身丸出しでいて欲しかった。
……こう書くと色々と誤解されそうですけど(笑)

で第1部完結の「いぬかみっ!」。
現在電撃hpにて第2部の連載がスタートしました。いきなり「はいてない」が題材です。さすが有沢先生。そこに(ry
やっぱりこういう砕けたノリのほうが好きだよなあ。
紙様




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