ライトノベル・レビュー

インフィニティ・ゼロ 1〜4巻(有沢まみず イラスト:にのみやはじめ )

1〜3巻の感想

冬のある日、リアは猫の亡骸を抱える少女と出会う。少女は何やらわけのわからないことばかり語りかけてくるが、リアは不思議とそれを無視できなかった。
少女には名前は無かった。皆が「レイ」と呼ぶらしいのでリアは彼女を「ゼロ」と呼ぶことにした。
そう、これはおかしな少女との出会いに過ぎなかった。そう思っていたのだが……

マジシャン志望の少年リアと電波系(笑)ヒロイン「ゼロ」の交流を描いた作品です。
人の身に神を下ろす「憑巫(よりまし)」であるゼロはその負荷が原因で情緒不安定、というかちょっち電波かな〜ってレベルにまで来ています。
でも本質的には他人思いで一人で何でも抱え込むタイプなのでリアがあそこまで入れ込むのも分からなくはないな、とは思います。いや、でも実際電波な人とは、その、ちょっと、とも思いますけど……(笑)
内容はだんだん「他界」へと引きずり込まれるゼロを何とかしてあげたいとリアが奔走する「冬」、ゼロ――琥珀麗(こはくれい)が憑巫になった経緯を描いた「春」、そして1巻のラスト以降を描いた「夏」と季節をタイトルに話は展開していきます。
そう、残すは「秋」だけなんですよ。

はよ続き書いて下さい、有沢先生

という状況なわけで(笑)
なまじ「いぬかみっ!」が成功しているせいか全然続きを書く気配が見えません。
まあ高橋弥七郎先生も最近はシャナ一辺倒で全然A/B書いてくれませんが。
というかA/Bはまだ書くって本人も公言してるしイラストレーター情報もちらほら入っているので希望が持てますけど「ゼロ」は……(涙)
「持ち上げて一気に叩き落す」典型的な鬱展開になりつつあるのでこの後味の悪さを払拭するためにも頼みますよ、有沢先生。ダウンジングなんてしてないでさw

某所では「鍵葉系のパクリ」とかなんとか言われてますが僕はノーコメント(笑) 
紙様
4巻の感想

ふ、ふふふふ。待った、ああ待ったさ
春頃から読みだした僕がこうなんだから最初期から待ち続けた人って大変だったんでしょうねぇ……
まあこれで「終わりが見えない作品」が僕の中から一つ消えたわけですが(笑)

いろいろ言いたいことはあるけれど、ああいう終わり方でよかったんだと思う。
3巻の終わりからすれば十分に救いがあるし、きれいな終わり方だったと思う。
例え記憶がなくなっても人と人との間に絆があれば、人がそうだと望むなら奇跡はいくらだって起きる、起すことができる。
最後のカウントダウンを読み終えたとき、きっとなにか安堵感みたいなものを感じるはずだ(いや、最終巻が出て最後まで読めるなんて夢のようだ、とかそういうんじゃなくてね(笑))
あんまり多く語ることはない。有沢先生も「今回はただタイプしただけ」と言っていました。
インフィニティゼロを待ち続けたすべての読者へ捧ぐ一作
この作品を語るにはそれだけで十分な気がします。
紙様




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