ゲームレビュー

逆転裁判3(カプコン GBA アドベンチャー)

 痛快ハイテンションミステリー法廷バトル(ボケ・ツッコミ完備)「逆転裁判の第3審がここに

 逆転裁判3

●システム
 1話が「探偵パート」「法廷パート」の2つに別れてます(前者は無い場合も)。「探偵パート」では人の話を聞いたり者を調べたりして情報を集めていく普通のADV。で、このゲームのキモとなる「法廷パート」ですが、主人公・成歩堂は弁護士なので承認を尋問します。そして商人を「ゆさぶる」ことでムジュンを見つけ出し証拠を「つきつける」ことで真相を暴いていくことになります。
 この尋問シーンは、キャラの演技のおかげで非常に楽しく、無意味と分かってるところでも「ゆさぶる」をしてみたり、わざと間違えて相手の反応を見てみたくなるほど。
●ストーリー
 1・2より1話増えて5話完結。「全ての謎が解き明かされる」とのパッケージ裏の見出しの通り、今回は1話と4話に過去の話(成歩堂の師匠の千尋)を交えて過去と未来が交錯するストーリーは見ごたえありますただ、トリックについては力技で押し切ってますが、まあ毎回のことだしw。
 又、お馴染みのお笑い要素も充実しており、特に毎回お笑いに徹してる3話目の話は、今回も濃いキャラの宝庫(というか魔窟?)です。まあ、キャラの濃さは3話に限らないんですが
●キャラクター
 濃いです・ヘンです・笑えます、以上・・・で全てを説明できるキャラたちですが、それ故時折見せるシリアスモードやハッタリを切る時の格好よさは格別です。個人的には1ではマジメなキャラだったのに、2では少し砕けた感じになり、3ではボケ・ツッコミの上に「なんだってー!!」役までこなすサイバンチョ(1ではサイバンチョウ)がお気に入り

 まあ、冷静に見れば「ちょっとマテ」「いくらなんでもそれはないだろう」なキャラなんですが、それを補うのが演出
●演出
 吉本新喜劇でも見れないようなオーバーリアクション。少しは調べろと言いたくなる警察の捜査。絶対ありえない裁判風景。一軒野放図に見える各要素ですが、それぞれが「逆転の快感」という一つの方向に向かっているため、「楽しければ何でもありでもいいじゃないか」とプレイヤーに思わせます。これは素晴らしいことじゃないでしょうか。とかくリアル志向に流されがちな昨今でフィクションをフィクションと割り切って作る姿勢は貴重かと。個人的にはゲームって嘘ついてナンボだと思うんですがねぇ

 また、効果音が素晴らしく、法廷シーンを例に取ると

“ドォォン”と「ゆさぶる」ことで“ズキュゥゥン”とひるませムジュンを引き出し“バァァン”と証拠を叩きつけると“ゴゴゴゴ”と緊迫した雰囲気になり証人(大概は犯人)は“URYYY”と断末魔の悲鳴をあげる

 てな感じ(ちょっとこじつけてるのもありますが)。察しのいい方は分かるかと思いますが、JOJOの擬音を表現したらこうなるのでは?という効果音です。そしてその効果音がナイスタイミングでグラフィックと共に紡ぎ出された時の快感は、音と劇の融合であり、ある意味ミュージカルに近いものがあります。
●まとめ
 シリーズ最終作との噂に違わずボリュームがある本作。単体でも楽しめるとはいえ、繋がってる部分も多いので是非1から通しでやって欲しいものです。そして1作目の時点ですでにこの世界観が確立してることに驚いて欲しい。1は隠れた名作、2はマイナーな名作、3はビッグタイトルとブレイクしたこのシリーズですが、1からすでに偉大だったということに。

 最後に難点を言えば2でもあったんですが、突きつけたい真実は見えてるんですが、どの証拠品を提出すればいいか分からないでもどかしい気分を味わうことが少々。「いいから言葉で証明させろ」と

・余談1、4は出せても主人公がなるほど君のシリーズは出せないでしょうね。
・余談2、逆転裁判を月姫のキャラが演じるという「月の裁」はかなりデキがいいです




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