ゲームレビュー

ASTRO BOY 鉄腕アトム−アトムハートの秘密−(セガ/Treasure GBA 横スクロールACT&STG)

 最も多くの漫画を描いた漫画の神・手塚治虫の代表作。人の心を持ったロボットにして科学の子、2003年生まれのASTROBOY・鉄腕アトムがゲームになって登場

 ASTRO BOY 鉄腕アトム−アトムハートの秘密−レビュー

●システム
 基本は横スクロールのACT&STGであり
・ACT面での操作は
 移動はAボタンでジャンプ。また地上で方向ボタン2回押し、空中では方向+Aでダッシュ(無敵時間アリで敵をすり抜ける)。
 攻撃はBボタンのパンチ(4連続まで出せる)。又、↑+Bで敵を貫通するレーザー。↓+Bで敵を弾き飛ばすキック(弾いた敵に敵が当たると連鎖で弾く)
 他にもゲージを消費しての攻撃があり(ゲージは攻撃してると溜まる)
Lボタンでマシンガン(尻から出るアレ)→画面全体の敵に攻撃&一時停止
Rでアームキャノン→レーザーの強力版。弾消し可能。
A+BでEXダッシュ→攻撃判定を持った完全無敵ダッシュ

・STG面での操作は
 攻撃がレーザーのみとなり、ダッシュは方向+A。ゲージ技はそのままOKという仕様。

 また、アトムは様々な手塚キャラに合うことでパワーアップ出来る(心が強くなることで封印が解けるとか)

●アクションについての雑感
 ゲームつくりに定評のあるトレジャー作品らしく、操作感も良好。ザコ戦ではいかに敵を連鎖させるかが楽しく(スコアがあがるというのもあるが、単純に爽快である)、ボス戦では多彩な攻撃を見せるボスをどう攻略していくか考えるのが短のしい。容量の問題もあるだろうが、短い道中→中ボス→道中→ボス、というボス戦を重きに置いた構成で(1面は練習面なのでそうでもないが)テンポ良く進む

●ストーリー
 正直なところ期待してなかったんが、これが予想に反して、否、期待しててもこうまではいかないと思うほど良いデキ。
 基本のストーリーはアトム出生の謎に迫るうちに人間とロボットとの争いを見て、解決するために動くというもの。秀逸なのが構成で
太平洋Xポイント→アトムvsアトラス→マリンエクスプレス(24時間番組でやってたアレ)→地上最強のロボットと原作でも有名なエピソード(マリン〜はアトムではないですが)を連ねて原作ファンも満足。又、地上最強のロボットは所謂ボスラッシュで気分的にも盛り上がる。
 又、脇でアトムを助ける様々な手塚キャラとの共演も大きなポイント。火の鳥・BJ・ヒゲオヤジと夢否キャラが出てるだけではなく、キャラのイメージにそった出演をさせてるのが心憎い。一例を挙げるとネタバレなんで反転しますが
 エミヤの病気を治すためにはBJを見つけ出す必要があり、その情報は探偵であるヒゲオヤジの弟子ケンイチが知っててその場所は友人であるタマが知って理うというのをそのまた友人であるシブガキが・・・
 とという風に各キャラ同士の関係がしっかりしており、単にいるだけ参加ではなく世界観の一つとなってます(まあいるだけでもファンには嬉しいんですがw)。そこら辺の原作への造詣の深さは「キャラ図鑑」の説明文にも見受けられる。
 白眉なのがラストの天馬博士のセリフで、おそらくゲームオリジナルなんでしょうが、先生本人が言ってるような手塚スピリット溢れる言葉に思わず胸が熱くなりました。

●まとめ
 アクションゲームとしては、良く動くので何より操作するというのが楽しいという基本にして重要なことが守られている。加えて、ボス戦では攻撃パターンを見切るという攻略要素もある。つまり、操作感と攻略というACTの基本が守られている良作といえる。
 又、スト−リーの面でも手塚作品に対する造詣と尊敬の深さからキャラクターゲームの鑑といえる。

 最後に私の私のこの作品と手塚作品に対する思いを述べておく
 貴方は心の中に今でも手塚作品は重要な位置を占めているだろうか?レオはBJはヒゲオヤジはそしてアトムは貴方の心の中に息づいているだろうか?
 もしそうなら、又、そうではなく忘れてしまった人も、否、そういう人こそこのソフトで彼らと再開して欲しい。昔と変わらぬ姿、昔では気付かなかった思いを彼らは見せてくれると思うので




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