ライトノベル・レビュー

(神曲奏界ポリフォニカ  ウェイワード・クリムゾン  榊 一郎   イラスト:神奈月 昇 )

 ポリフォニカ・・・そこは我々の世界とそう変わらない世界。携帯もあれば原発もある普通に科学が発展した世界。しかし一つ違うところがある。それは「精霊」。見れず触れず(人間側からは)、しかし力だけはある彼らが好むものは神曲といわれる音楽。そしてその神曲を使って精霊を操れる者を人は敬意を込めて「神曲楽士(ダンティスト)」と呼ぶ。
 この話は、見習い神曲楽師フォロンと彼と契約した上位精霊(自称・最強の精霊)・コーティカルテが巻き込まれていく世界の陰謀・・・てな話。

 ちょっと設定が独特なところもあるとはいえ、ぶっちゃけ割と良くある系の話ではあるんですが、それ故に問題なく入っていける気楽さがある。ラノベは楽しくてナンボ、重い作品を否定する気は更々ないが、初っ端に出す作品としてはこれくらい「(いい意味で)分かり易い作品」の方が向いてるだろう。

 話の大筋としては、フォロンとコーティカルタがギャルゲの序盤のようなほのぼのとした生活
送ってたところフトしたことから大きな事件に巻き込まれましたと、これまた特筆するところはない。しかし、それは話の大筋の部分であって、「偉そうに見えて実は結構主人公に依存してるツンデレ少女(いや人間違うけど)コーティカルタはお約束だけどいいですね」とか言ってしまう私はキャラが目当てで作品買ったりする人間ですが何か?

 ちなみに、この作品バトルもあるんですが、戦うのは精霊同士。つまり、「前線で激しいバトル繰り広げてる精霊さんたちの後ろで必死に応援ソングならぬ応援神曲を演奏してる神曲楽師」という「それなんてサルファ?」みたいな状況は絵面を考えるとちとマヌケだが、音楽ならではの攻防もあったりして中々面白い。

 とまあ、普通に面白い作品なのだが難点がある、しかもかなり大きいのが。それはこの作品は2巻(みたいなもの)であること。では1巻は他の文庫で出てるのか?と思う人もいるでしょうがさにあらず。1巻(作者曰く「学生編」。本巻は「社会人編」だそうだ)はキネティックノベルという早い話インターネットでダウンロードできるビジュアルノベルゲームなのだ。これはイカン、私は番外編ならともかく本編は同じ媒体で出してくれその方が一貫性があるし、と思う方なので。ついでに言えばこういうダウンロード販売ってどーも苦手というか拒否反応が。
 まあ、実際のところこの巻だけでも充分楽しめるし、足りない部分は適当に想像力で補えるんですが、マニア心が納得しないというか発動編みないで接触編だけ見せられた感じ(や、そんな悲惨な話じゃないけど)というかとにかく納得がいかねぃ。いや納得がいかないならキネティックノベル版ダウンロードすればいいじゃないか、という声もあるでしょうが、それだと何かに負けた気がして。

てなわけで、面白くはあるんだけど・・・と最後に3点リ−ドがつくのが悔やまれる作品でした。
(はろmk−II)




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