ライトノベル・レビュー
ホーンテッド! 1〜3巻(平坂読 イラスト:片瀬優) |
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(注)「ホーンテッド!」には多分に毒電波が含まれております。
毒電波耐性のない方は回れ右した方がいいかと思います。
つかマジで毒電波だから。
(1巻の感想)
平坂先生の記念すべきデビュー作「ホーンテッド!」です。
幽霊少女と嘘つき少年と電波少女の物語です。
え〜、感想ですが……
正直勘弁してください_| ̄|○
とまず思った(笑)
基本的にライトノベルを読んで感じる感想は(かなり大雑把に)大別すると「面白い」「普通」「地雷」に分かれると思う。
しかし「ホーンテッド!」は違う。謝りたくなったというのは正直初めての体験である。何に、というのはよくわからないけど、とにかく謝りたくなった。
「電波」というのはただ笑い飛ばせばいいというものでなく、痛さもともなうものなのだと思った。
っていうか「ゴミ語」ネタは逝きすぎだと思う。痛い、痛すぎるよ!!
というわけで「痛い」というのが新たなジャンルとして確立した(笑)
前半は電波がらみのギャグ、後半は嘘つき合戦と結構前後半で作風が変わる。
僕は前半部分のほうが好きだ。ついでに後半の「藁人形展」も(笑)
基本的にギャグスキー人間なもので。
(2巻の感想)
「『小五ロリ』と書いて『悟り』」は目から鱗でした。すげえ感動した(マテ)
1行目からして作者が読者に衝撃の告白をします。絶対ネタだと思ってました。でも本当だったりするから驚きです。
つか一巻使ってまるまるネタの下積みというのはとんでもなく手が込んでるなと思った。
そして見事に騙されたというか騙されないやつのほうがこれはおかしいと思う。いや、マジで。
そんな「ホーンテッド!」第2巻です。
ところで皆さんは「ツンデレでえろい委員長(メガネ無し)」はお好きですか?
僕は大好きです(氏ねw)
ってなわけで今回は電波から(ちょびっと)解放されて直球ストライク委員長が頑張ります。つまるところ1巻よりも面白いと思った(笑)
電波キャラが一人減ったはずなのに壊れた人間の数が増えているというのは、まあ、お約束。
教訓としては「変なやつとはお友達になるな」ってことで。あ〜、でも一ノ瀬さん(委員長)なら無問題(笑)
そしてまた最後の最後でコーヒー吹き出すようなネタばらしするし。まあそれが「ホーンテッド!」ってことで。
(3巻の感想)
これまた前半後半でえらく作風が変わる仕様。
今回も電波は抑え目、超人分が増量されています。どうやら路線が固まりつつあるようです。
さて、約束通りぱんつはいてない義妹が登場。しかも二人(笑) まあ一人ははいてないというか脱いだというか……
前半は超人バトル中心。「ホーンテッド!」でまともなバトルが見られるとは思ってなかった。でもまあ超人バトルなので内容としてはいつも通り完全に嘘八百なのですが(笑)
で、驚いたのが後半。
なんと、なんとですよ?
「ホーンテッド!」が感動ストーリーに化けました。
マジで驚きです。この路線は予想してなかった。どうせ斜め上の変な路線を走るんだとばかり思っていただけに正統派感動ストーリーをはじめた時は正直目を疑いました。
まあこれはこれでよかったんですけど。
つか読んでる最中「いつ裏切る!いつ裏切るんだ、平坂先生!」ってずっと思ってましたもん(笑)
今回はいろんな平坂作品の一面を見ることができたことが収穫でした。
そしてまたヘビーなネタばらしをして。もう、好きやね〜。
(紙様)
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