ライトノベル・レビュー

 吉永さん家のガーゴイル 1〜8巻(田口仙年堂 イラスト:日向悠二)

 エンターブレインの「えんため賞」(電撃系や富士見でもやってるアレ)を取った作品。「このライトノベルがすごい!」で結構好評だったんで興味惹かれて購入。実は1巻が見つからずに2巻を先に読んだりもした。幸い、1巻の知識が必要なのは殆ど無かったので問題なく読めたが。

 んで、内容はムダに体格が良く大らかなパパと、いつも明るいが何故かプロレス技のキレは殺人的なママと、容姿も性格も女性的で優しい長男(和巳)と、口より先に手や足が出る乱暴者な長女(双葉)がいる吉永家と、そこに(町内会の福引で当たって)やってきた自動石像門番のガーゴイルの話。

 1巻では、6つのエピソードで、ガーゴイルが安永家の門番として認められたり、融通の利かなかったガーゴイルが軟化したり、ガーゴイルが人の優しさに触れて成長したりetc。
 とにかく、出るキャラは個性的で楽しいのもありますが、みな底辺には優しさがあってホノボノとした気持ちになります。特に、それまで安永家しか守るつもりのなかったガーゴイルが町全体を守るキッカケとなった話や盲導犬エイバリー少尉の話は、結構お約束なのですが胸に響くものがあります。

 2巻は、一変して長編。怪盗・百式(別に金ぴかではない)と彼が研究所から連れ出した少女・梨梨とそれに関わる吉永家の面々という話。
 盗人なのにどこか飄々として憎めない百式とマジメなガーゴイルの漫才めいたやり取りは笑えるものが。でも、百式が本当の意味で梨梨を盗むシーンや普段は大人しい和巳がキレるシーンなどはグッとくるものが。

 全体はコミカルですが、ハートフルで締める時は締める感動モノでもある本作は中々良作。あ〜、「こラすご」でドクロちゃんに2冊挙げないで、1冊コレに入れとくんだったかな(笑)
(はろmk−II) 


(3巻のレビュー)

 今回は、双葉編とでも言うか双葉メインの話。なんでガーくんは出番少な目です。今まではガーくんがメインだったので、ガーくんの博識故のツッコミと、常識不足ゆえのボケのブレンドが楽しかったですが、双葉だとツッコミ専門になるので少々残念。とはいえ「ご近所ハートフルコメディ」に相応しくホノボノとした雰囲気は相変わらず楽しいです。

 バトルでも毎回、「イヨの錬金術を狙って敵が近づく」→「一度は全力を出せずにガーくんピンチ」→「でも最後は全力出せて圧倒的勝利」とお約束ながら、それが良い。特に最後に格好良いセリフと共に敵にトドメをさす(でも完全に破壊しない)ガーくんの漢らしさと言ったら・・・。もっとも、お陰で同じく男らしそうなパパさんの出番が少なくなってるのは皮肉ですが(笑)

 順番からすると次は和巳がメインの話かもしれませんが、個人的には、百式やら梨々といったサブきゃらメインの短編を見てみたいところ。いや、長編だとどうしても吉永家メインとなって、彼らは少ししか関われないんで。折角の魅力的なキャラが惜しいかなと。
(はろmk−II)


(4巻のレビュー)

なんだろな、これの前に読んだ富士見の新刊の出来がアレだったせいか(ハテ?リアルバウトなアレでしょうか?)ガーくんがえらく面白く感じられるんですけど(笑)
まあそういうの抜きでも大好きですよ、ガーくんは。

みんなが自由に出来ない時代にみんなのために頑張る3人の青春像が眩しかったです。
正直僕は恋愛というものには恐ろしいまでに疎いものですから(なにせ経験が……_| ̄|○)男と女の機微という奴はサッパリですけど、夢のために前進し続ける姿勢というのは心を打たれました。
しかしお姉さんは強いなあ。頭が下がる思いです。

とりあえず『先生』の正体がわかったので自分の学も捨てたもんじゃないな、と思いました(笑)
紙様


 他にも買ってるのがあるんで気付かなかったけど、ここ1年で4巻出てたとか。結構刊行ペース早いなぁ。

 んで、今回はガーくん誕生秘話・・みたいなもの。「みたいなもの」ってのは、和巳たちが行ったガーくん誕生の頃の時代(昭和初期)は現実の世界ではなく、兎轉舎のお姉さんの記憶の世界(言うなれば脳内にダイブしたようなもの)なので。
 コレ、時代考証が違ってても「使用者の記憶が間違ってるんです」と言い張ればいいんで便利だなぁとか思ったり(笑。いや、この時代に座頭市はいなかったと思ったんで)。後、現実の世界では出来ないこと出来るという意味ではエロゲに向いてると思った私はダメですかそうですか。

 もとい、話が脱線しました。内容は、ガーくん誕生に関わる3人の男女の夢と希望と三角関係に関わる吉永家ご一行(和巳兄妹+ガーくん)といったところ。今まで、友情や家族愛がメインだったんで恋愛描写は新鮮。まあ、三角関係と言ってもドロドロとしたものではなくむしろ爽やか、ある意味予定調和の世界。

 この巻に限らず、このシリーズではお約束が多いです。それは展開にも言えて、今回は違いますが1〜3巻では「ガーくん狙って敵が現れる」→「吉永家の誰かに迷惑かかる」→「ガーくんキレて怒りの鉄槌」と、デティールは違うもののあらすじでは同じ。

 これをワンパターン・マンネリと取るか、安定してる・安心して読めると取るかは人それぞれだと思いますが,私は後者。
 お約束は丁寧に作られた作品で力を発揮するもの。ガーくんでは田口先生の筆力が丁寧な世界を形作ってると思ってますので。

 ただ、一風変わったガーくん世界をここらで見て見たいと思うのも確かにあります。それは後書きで「そろそろバカなこと描いてみたい」と書いてたんでそれに期待することにします。
(はろmk−II)

5巻の感想

今回は今までメインで走り続けてきた吉永兄弟とガーくんはちょっとひかえめ。
そのかわりあまり脚光を浴びていなかったパパとママがメインを務めます。
いや、ママは無言ながらもかなり存在感があったんですけどね〜、パパはほとんど出番ナシだったからなあ……

ガーくん分減少ということで今回はバトル分も減るかと思いきやところがどっこい、超人一家吉永家(和巳はビミョー)が関わって血が流れないはずがない!!(マテ)
ラストのクマさんウサギさんの暴れっぷりは妙に笑えたし。いや、あのムチャクチャ感がその後のラストを一層盛り上げるわけですからあれはあれでアリだと思います。
一時期冷戦状態だったパパとママが和解するシーンなんて今までのハチャメチャっぷりを全部帳消しにして一気に感動ゾーンへと叩き落してくれました。グッジョブっす。

まあそんなわけでバトルひかえめ、日常とふれあいを重視した第5巻、どことなく原点回帰したような感じでした。
バトルもいいけどやっぱりガーくんは「ほのぼのご町内ストーリー」であってなんぼだと僕は思いました。
紙様

オマケ:ガーくん5巻発売記念のショートショート
ジャンプネタが好きな田口先生だから、この元ネタは3年奇面組の2巻かもしれん。いや、そーいう話(金を落として各人の反応を見る)あったんですよ


 武装錬金な門番犬(ちょっと違う)吉永家のガーゴイルことガーくんと吉永家の面々が繰り広げる下町人情ドタバタ喜劇。今回のテーマは「祭り」です。サブタイトル付けるなら「御色町、さくら祭りだよ全員集合!

 ハレの日である祭りの賑やかさやバカ騒ぎっぷりを表現するため今回はかなり冒頭からテンション高い文章になってます。正直そのテンションが空回りしてる部分が無きにしも非ずとはいえ(パパと松川、仕事でも繋がりのある二人が中学以来全然会ったことというのはちょっとおかしいし、今回ジャンプネタを「ジョジョ立ち」とかそのまま載せてるのはどうか、とか)、今までのキャラが総出演して(流石に4巻に出た過去の人たちは出ませんが)、多少なりとも活躍の場があるとなれば楽しくないわけがありません。

 しかし、今回一番スポットが当たったのはパパさんでしょう。これまでガーくんが吉永家の父親的存在だったんで出番なかったですが、今回はガーくんが神輿に担がれてる間に(笑)大活躍。気は優しくて力持ち、と地で行くパパさんはやはり吉永家の家長でした。最強の矛(身体能力)と最弱の盾(心理面)を持つママさんとのカップルは良いなぁ。今回のテーマである「バカ騒ぎ」と対を成すしっとりとした心暖まる情景でした。

 このシリーズも5巻を数えるわけですが、シリーズの根底に描かれてるのは「人情味溢れる下町描写」ではないかと思います。他の作品を例に取ると「無敵看板娘」(ギャグ+アクションが主体なんで目立たないけど、大田さんに代表されるように、美樹を温かく見守る目があり、美樹自身も義理人情に篤い。行動には問題多いけどw)とか、巻頭カラーの時の「こち亀」(ジャンプネタ好きの田口先生に倣ってw。どーでもいいけど田口先生はファミコンジャンプ買って怒り狂ったクチなんだろうか?)とか。
 今の日本に失われつつある下町風景。正直なところ、人間関係にドライ(つか、人付き合いがヘタ)な私が、下町みたいな人間関係に適応できるかは疑問ですが、憧れはあります。都会で育った人でもそうではないでしょうか?こういう日本の原風景といえる下町を描き続ける限り、ガーくん人気はそうそう衰えることは無いんじゃないかとか思います。

 余談ですが、今回イラストが一枚絵だけでなくカットインというか小コマのものも見受けられました。臨場感のあるマンガっぽい演出で私は気に入りました。
(はろmk−II)


6巻の感想

ご町内アットホームコメディー「吉永さん家のガーゴイル」第6巻です。
今回は今まであんまり表に立たなかった吉永和己が主役をやります。



1巻 ガーゴイル&双葉
2巻 百式百色
3巻 双葉
4巻 お姉さん
5巻 パパ&ママ

……と、ここまで来てようやく吉永兄妹のアニキにもスポットライトが回ってきました。結構不遇やね(笑)
今までの鬱憤を晴らすがごとく今回は本当に和己とその学友でほぼ一本仕上がっています。

今回は悪人らしい悪人が出てこず(日向先生の漫画ではコソ泥が出てきますが)ガーくんが超パワーを発揮するシーンは控えめ。
逆にガーくんの力の及ばない人と人の心の問題がメインになっています。
誰が悪いわけでもないのに自分の心を何処に持って行けばいいのかわからない、というのは誰にだってあると思う。
悪意があってやったわけではないことだって、やったこと自体はやっぱり悪いわけで断罪というか償いというものはきっちりと受けないといけないと思う。
友達を止められなかった先生も、ちょっとした不運の重なりで脅迫状を作ってしまった桃ちゃんも。
以前のガーくんなら問答無用で罰しただろう。けれど、ガーくんだって今まで起きた色んなことから心の起こす問題の難しさというのをきっちり学んでいるわけで。
がむしゃらな双葉や、優しく時には激しい和己と出会えたおかげでガーくんは今回の様な事件にだって立ち向かえる立派な「守護者」になれたんだと思う。

今までパワー系か変人系が多かっただけに桃ちゃんみたいな普通の娘が出てきたことにホッと一息(笑)
そりゃ最後はドロップキックだけど、あれは和己が悪い。
しかしライトノベルの主役級は鈍感というのは何かのお約束なんだろうか?
紙様


 個性豊かな吉永家の面々と、その家の自動門番ガーゴイル(通称ガーくん)が織り成す下町ハートフルラブはあまりないけど愛があるドタバタアクションコメディ「吉永さん家のガーゴイル」も遂に6巻。1年で6巻ですよ。ガーくん一本だけしか書いてないとはいえ早い、早いよスレッガーさん(違)

 ガーくんの世界観を貫くものとして「悪いやつはいない」があると思います。毎回敵にあたるものは出てきますが、彼らにも已むに已まれぬ事情があったり、思い違いやすれ違いで暴走しただけだったり。
 これは「下町ハートフル」な部分を構成する重要な要素である反面、別な点では大きな弱点でもあります。それは「カタルシスに欠ける」ということ。ガーくんが敵をやっつけてもイマイチ爽快感に欠けるわけですよ、相手が悪者じゃないから。例えるなら水戸黄門が悪代官ではなく生活に困ったスリの親子を成敗しても後味悪いだけというか。

「ではどうするか?」の答えが5巻とこの6巻ではないでしょうか。つまり、「敵が最後まで悪代官を演じきる」のが5巻。そして6巻のやり方が「悪い人がいないなら裁かない」
 今回、敵といえるような人物も事件といえるような出来事もありません。あるのは、悲しい偶然と過去への悔恨。そんなものが降り積もって澱(おり)になった様な過去の事件を無慈悲に暴き立てるでもなく、安易に同情するでもなく、未来へ目を向けるように昇華させる、裁くのではなく許す。吉永家では唯一アグレッシブではないがそれ故に人の心が分かる和巳だからこそできる行いかと。

まとめ
 今回のガーくんは受け専門とか、誰も気にしないツッコミ役とか私が言ってた(オイ)和巳がメイン。アクションは殆ど無いが、その分人物描写は丹念で展開も面白い。罪を裁くではなく許すことを覚えたガーくん(と生意気言うなら田口先生も。アクションはノリで書けるが人物描写は精密な文章と計画的なプロット必要だし)の成長が見られる一品。最早、質・量共にファミ通文庫の顔とも言えるガーくんシリーズ。メジャーどころに飽きたという方は一度読んでみてほしい。

余談
 マンダラガンダムとビグザムはマンダラの勝ちでしょう。足なんて飾りですよ!(笑)
後、鈍感な和巳に惚れた桃ちゃんに幸あれ
(はろmk−II)

7巻の感想

ご町内アットホームコメディー「吉永さん家のガーゴイル」第7巻です。
ほぼ2ヶ月に1冊仕上げる超人的速度で仕事を進める田口仙年堂先生、夏までに新作とガーくん8巻を仕上げるというのも全然冗談に聞こえないから怖い。

今回は「吉永家とガーゴイル」でも「御色町」でもなく「怪盗百色一家」がメイン。
前回初めて脚光を浴びた吉永家のアニキ和己はまたしても出番が少なめ(笑)

さて、今回のテーマは「正義と悪」「悪とは何か?」ってことではないでしょうか?
いいことをやっているならば法に触れても大丈夫とか、誰かから物を盗んでも平気とか世の中は残念だけどそんなに甘くはない。
悪いことはどんなことでも悪いことだ。そしてそれなりのしっぺ返しがあるのもまた事実。
今回は怪盗に憧れる梨々を通して「悪いことをするということの覚悟」や「誰かを救うためにあえて悪の道を進むための決意」などそういった緻密な物が描かれていて好印象だった。
前回の和己の一件もそうですけど、ここのところのガーくんはこういう人の心とか成長とかそういうのを描くのが上手くなってきているなと思う。
冗談抜きで児童書とかにするといいと思うんですけど。児童書とかにするにはさすがに錬金術とかはぶっ飛びすぎですが(笑)

んで、今回のガーくんの特異点として「非の打ち所のない悪役」の登場というものがあります。
梨々が「悪」の道を見極めるための比較対象なのでしょうがここまで変なのが出てくるのは初めて。
ガーくんも問答無用で攻撃します。ぶっちゃけ「最期」とか出たし作中で初めて死人が出たかと思いました。冷や汗ものです。
そのレイジさんですけど、今後も出るための土台は整ってるわけで、どーなるんでしょ?


……で、桃ちゃんとはデートしないんですか、和己センパイ(笑)
紙様


 錬金術の粋を集めた自動門番ガーゴイルことガーくんと吉永家の面々が人情溢れる御色町で繰り広げる愛と冒険・・・はあまりないけどハートウォーミングなスラップスティックストーリー「吉永さん家のガーゴイル」もついに7巻。今回の主役は吉永家の面々ではなく怪盗百色一家。どーでもいいですが、巻数の多いヤツだとこの前置き文書くのが苦しかったり。

貫けた信念に正義も悪も無い!

 これは武装錬金のキャプテンブラボーのセリフですが、今回の話にピッタリくる言葉かと。
 人が何かを行う時には周りの人に何かの影響を与えないではいられない。その行動が善行なら問題は少ないでしょうが悪行だったら・・・。それでも、自分の行動が悪と知りつつも行動する者は揺るぎない何か〜覚悟とか信念とか〜を持ってる者なのだろう。
 義賊など現実にはいない、とは知りつつも心のどこかで彼らに憧れるのは、厳しい人生でも信念を捨てない人がいて欲しいという願望の現われではないだろうか。
 そういう意味では百色とその娘(血は繋がってないけど)梨々は立派な怪盗・・・いや快盗なのだろう。

 それにしても、今まで「悪いことはしても心まで悪人ではない」キャラばかり出てたガーくんには珍しく掛け値なしの悪役が出ました。おそらく必要悪・百色との対比として出たんでしょうが、これからシリーズのレギュラーになるのか?この巻では小悪党っぽいんで、もう少し成長して(?)大悪党になってほしいところ。やはり最後は変な仮面被って「俺は人間をやめるぞジョジョガーゴイル!」ですかね、いや南米だし。ジャンプネタが好きな田口先生だったらやりかねませんが。

 ただ、少し残念なのはボリューム少な目なのに(270P程度)値段は変わらないこと。まあ内容はまとまってるからいいんですが。
 次に、いつもは巻末にある日向先生のページが無いこと。多忙なんでしょうか?まあ代わりに田口先生直筆の絵なんて見れましたが。
 最後に、これはこの巻に限らないですがスポット当たるキャラとそうでないキャラの差が激しいこと。ある程度はしょうがないですが、今回の話でも
・二人のケンカに悩んだ美森がエイバリーに相談→エイバリーはガーくんへ相談→ガーくんは吉永家の面々(双葉除く)に尋ねる、とかデュラハンを助けにケルプとオシリス現る(仲がいいんですよねコイツら?)とか他のキャラもからませて欲しいところ。折角魅力の多いキャラが沢山いるんですし。

 とはいえ、基本のスト−リーは勿論、ドタバタの中に見え隠れする下町人情という構図は「無敵看板娘」にも通じる古きよき日本へのノスタルジーも味わえるガーくんは安定して面白いです。だから夏までに新作+8巻なんて無理しなくていいですよ>田口先生
(はろmk−II)

8巻の感想

 アニメ化も決まって「これでマイナーな名作とは言わせない!」な感じのあるガーくんこと「吉永さん家のガーゴイル」の8巻。しかし、今のところファミ通文庫だけとはいえほぼ2ヶ月に1冊は出してる田口先生のペースは中々凄いなぁ。
「夏と言えば怪談」というわけでもないでしょうが(というか夏というには遅い時期だし。もしかして刊行遅れた?)、今回は幽とか霊とかそんな話。でもガーくんなんで怖くはなく相変わらずほのぼのなハートフルストーリー。
 どーでもいいがガーくんは全然動かない(動けない)んでアニメの作画はラクだよなぁとか思ったり。声は小杉十郎太さんか?いや、何となくトリスティアのスツーカに立ち位置などが似てるもんで。

 田口先生も後書きで「基本に帰った」とあるとおり、霊ということを除けば今回もいつもどおりというか、双葉と高原のおねーさんが騒動を起こして御色町が大騒ぎになって、行き違いからガーくんが戦うことになるものの最後はハッピーエンドというもの。マンネリと言われればそうだが、元よりガーくんのような人情話はマンネリと言えるほどオーソドックスな方がしっくりくる。語りたいテーマをしっかり描いていれば、構成なんてどうでもいい。そしてガーくんはテーマを描くことは抜かりが無い。今回のテーマは「過去と未来の対話」と「決断の重さ」であろうか。
 そういえば、ガーくんの中では結構「結論は喧嘩で決めろ!」なことが多い。一見殺伐に見えるこの喧嘩が、実際は後をひかな清々しさすら感じられるのは戦ってる者同士に信頼関係を感じられるからであろう。10人いれば10通りの正義があるように、人々の間に正論はない、いや「正論」はあっても万人が納得する「正しい意見」を探すのは難しい。ダカラガーくんたちは戦う、戦ってどちらが正しいかを競う。しかし、両者に互い意見を尊重し尊敬する気持ちがあるので負けた方は潔く引き下がる。「町民は皆家族」な下町気風が残る御色町ならではの風景であろう。

 ヌルいと言われようが私はそんなガーくん世界が好きである。故にこのドタバタ劇がいつまでも続いてほしい。アニメ版もそんな雰囲気を持っていることを願わないではいられない。

余談だが、霊に対する私のスタンスは

祟る霊なんざいない

理由は、わざわざ子供(の子供の子供の・・)と同世代の人間をたぶらかそうなどと思う霊はいないし、いてもご先祖様の霊が守ってくれるだろう。
(はろmk−II)


なんだかんだで8冊目。コッペを入れれば2年で9冊です。
ご町内アットホームコメディー「吉永さん家のガーゴイル」、今回は幽霊なお話。
でもホラー成分は皆無ですよ?

さ〜て、がーくんもいよいよ8巻目と相成りました。
でも根底に流れる暖かさは今まで同様です。というかずっとこういう流れを維持してきたことはとても大切なことだと思います。

今回は幽霊のお話。メインは初心に戻ってがーくんと双葉。
……この流れだと和己メインの話は当分ないな(笑)
まあ、それは置いといて。
心残りのあるジーサンと御色町の幽霊たちの追いかけっこが今回のお話。
悪戯ジジイとのタッグでがーくんの戦闘能力が跳ね上がります。
つか幽霊相手にも圧勝って、がーくんもう敵いないじゃん。

いやまあ、個人としては(怖いから)霊の存在は信じてないし、それゆえに霊とか、そういう関連のものへの扱いがぞんざいであることは自覚しています。
科学が発達しすぎたからですかね、幽霊とか、そういうのが全然信じられなくなったのは。というか本当にいたら嫌なのでこの流れのまま行ってほしいですが。霊の実在とか証明しようとする人がいたらぜひとも止めていただきたい(笑)
まあでも、故人に対してひとかどの礼節はやっぱり持っとかないとまずいんでしょうね。そういうことは故人だけでなく、生きている人に対しても影響があるからだって、恥ずかしながらこの本読んで気づかされました。
22にもなってライトノベルから教わるっつーのもどうかと思いますが。
紙様




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