ライトノベル・レビュー

荒野の恋 1・2巻 (桜庭一樹 イラスト:ミギー )

青春のふわふわ感と暗黒面を同時に操る「あとがき女王」こと桜庭一樹先生の新境地。
今度は恋に挑戦します。

まあ桜庭先生が書いてるわけだから普通な恋愛なわけがなく(笑)
中学校に上がったばかりの荒野(え〜、本名です。山之内荒野というのが本作のヒロインの名前です)の心動きを、父親の愛人や特殊な性癖のこと、そして一つ屋根の下に住むことになった同世代の男の子などなど、思春期よりもちょっぴり前の心の揺れ動きを描いています。
荒野自身はまだまだ恋愛とかそういう心がよくわかっておらず、まだ恋の入口を見つけた、というか自覚も無い段階だと思います。そもそも荒野は人と接することが恐怖を感じるほど苦手で人と人との間の気持ちというものが人一倍わかっていないのでしょう。
第1部と銘打ってある通りおそらくこの一巻目ではこの入口以上の心というものには深く突っ込んでいないと思われます(まあキスまではしたけど)
桜庭先生が3部かけて荒野をどのように成長させるか、またどんな恋の結末を用意するのか、非常に楽しみです。

しかし富士ミスの「GOSICK」読んだあとだとどうもファミ通文庫のあとがきが大人しいようなそんな印象が(笑)。つかあっちが濃すぎるのか?
まあこっちはこっちで十分に楽しいんですけど。
紙様

2巻の感想

桜庭一樹先生の送る恋の物語第二部。
なにやらハードカバーでも色々活躍なされているようですが、「砂糖菓子」のショックを思い出すとまあこれくらいの物語がちょうどいいのではないかというかあんなの何作も読んだら多分死ねる(笑)

さてさて、荒野は中学二年生になり、他人と接するのもそれなりに大丈夫になりました。
父親の放浪癖は相変わらずだけど義母である蓉子さんとの仲も順調で学校生活もそれなりに送っていたけれど……
やっぱり荒野は荒野でどこか他人に対して壁みたいなものが残っているんだと思う。そして他人の生の感情というものに耐え切れない脆弱さも。
許した相手にしか心を開けない、そういう感覚があるんだと思う。そして心の開き方も人によって変わるのではないかと。
だから「友達」と認識していた阿木の想いは拒絶してしまい、「好き」と思い続けていた悠也の想いはすんなり受け取ったのだと。
自分の心と他人の心、その距離と開き方。「恋」もそうだけど、人として生きるために必要な感覚を荒野は色々なものを得たり犠牲にしながらしっかりと身につけつつあるんだなって、そう思った。

さ〜て、残すは17歳、高校生活を舞台にした第三部のみ。
……ところでファミ通文庫ってエロOk(ry
紙様





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