ライトノベル・レビュー

GOSICK I〜V
GOSICKs ―ゴシックエス(桜庭 一樹 イラスト:武田日向)

1〜4巻の感想
要するに長編シリーズ。
幕間にモノローグなどを織り交ぜつつ少しずつ真相を明らかにしていく手法で物語が進みます。大抵はそこがヒントになるわけですが。

え〜、ミステリー文庫の作品に対してこういう感想を抱くのは失礼かもしれませんが、あんまりミステリーしてなかったかな、と。犯人とかトリックなんかも結構予想できたし。
じゃあどこを見ればいいのかといわれればそりゃ「L・O・V・E」ですよ、富士ミスは。ヴィクトリカと一弥に決まってるじゃないですか。
謎だらけでワガママでずっと一弥を振り回しっぱなしだけど、ちっちゃくて痛みに弱くて意外とだらしがなくて(3巻の寝相参照)強くもあり、弱くもあるヴィクトリカがかわいくてかわいくて。これだけでご飯三杯(ry
で、一方の一弥も生来の真面目さが邪魔していまいち素直になりきれていない部分もありますが、それでも一歩ずつ少しずつヴィクトリカと仲良くなっていく様は見ていてほのぼのとします。
対抗馬のアブリルには悪いけど、一弥とヴィクトリカのコンビを見て和むのが「GOSICK」の一番な楽しみかたなのではないかと個人的には思います。
……しっかし「Dクラ」といいなんでミステリーから離れるほど面白くなるんでしょうか?(笑)

事件としてのミステリーはいまいち乗り切れないところがありますが「灰色狼」をめぐるヴィクトリカ自身の謎は一層深まるばかりで。むしろ話としてもこっちがメインだと思いますから今後の展開に期待です。

……で、忘れてはいけないのが「あとがき」。
「GOSICK」シリーズでの桜庭先生のあとがきはライトノベル史上最強だと僕は確信しています。
こういう人たちに囲まれたら毎日が面白おかしいんだろうなとか思いますが当事者としては多分アレなのだろうから遠くから見つめる程度がいいんでしょうね、うん。
紙様


5巻の感想

え〜、前後編(笑)
といってもこの巻で起きた事件はこの巻で片付いているわけですが。

なんかカラー口絵といい作中のセリフといい、微妙に恥ずかしいというか直球というか。
もうヴィクトリカと一弥のらぶらぶっぷりが微笑ましすぎる。ニヤニヤしちゃうじゃないか。
そんなこんなでヴィクトリカと一弥が一層絆を深める第5巻。アブリルの立場は完全に無い(笑)
まあそれだけじゃなくブライアン・ロスコーの暗躍やらいきなりの母上登場やらで物語そのものも風雲急を告げているわけで。おまけに前後編なので続きが気になるばかりです。
……次が短編だったらどうしよ?

それはそうと、今回はあとがきが微妙におとなしめというか変な(失礼)友人の出演がないだけで普通度がこんなにも上がるのかと。
まあ賀東先生(@フルメタ)のはっちゃけっぷりには笑わせてもらったけど。
紙様



〜sの感想

ってなわけで今月発売の短編集。
『龍皇杯』用の読み切りと『ファンタジアバトルロイヤル』にて連載中のシリーズ、そして書き下ろし一編をまとめた一冊です。
時間軸としては長編よりも前、一弥とヴィクトリカが出会うところから始まります。
長編では(それなりに)仲良くなった二人ですが、最初はまだまだどちらも打ち解けなくて。特にヴィクトリカの刺々しさが本編よりも20%ほど増量というか。
書き下ろしを読めば分かるけど(つか長編読んでてもそれなりに類推できますけど)ヴィクトリカは人付き合いが非常に苦手で、興味を持った相手以外とは顔をあわせようともしない。自分が選んだとはいえどやはり人付き合いが苦手なヴィクトリカなので一弥に対する態度が刺々しく、そしてそれが表面上の硬さに過ぎないということが見て取れて非常に和みます。まあヴィクトリカがなんで人付き合いが苦手なのかということを考えればあんまり和めるような話でもないですけど。
他にもアブリルとかドリルグレヴィールとかとの出会いも描かれているのでこれから「GOSICK」を読む人はエスを先に読んでもいいかもしれませんね。



(補足)
『龍皇杯』(ドラゴンカップ)とは数人(大抵6人)の作家がドラゴンマガジン誌上連載権を賭けて戦う毎年恒例(今までに7回開催)の企画。
作家さんは読み切りを一本書き、良かった作品に対して読者が投票を行い見事1位になった作品がドラマガにて連載されるシステム。

・第1回 スクラップド・プリンセス(榊一郎)
・第2回 ヘッポコあんてぃーく(清水文化)
・第3回 まぶらほ(築地俊彦)
・第4回 伝説の勇者の伝説(鏡貴也)
     EME(瀧川武司)
・第5回 拝啓、姉上さま(川口大介)
・第6回 イレギュラーズ・パラダイス(上田志岐)
・第7回 殺×愛(きる×らぶ)(風見周)

といったメンツが受賞している。
なお、受賞漏れした作品でも読者からの評価が高い場合は何らかの形で復活することもある。
この「GOSICK」もそうだし、有名所では「Dクラッカーズ」なんかも龍皇杯漏れの作品である。
短期決戦のイベントなので作品のインパクトと同時に絵師との組み合わせも重要なファクターになっている。
だって「まぶらほ」が龍王なくらいだし(マテ)
ちなみにここ最近では5,6回龍王ともにあんまり人気が出なかったため、わりと早く終了している。
果たして風見先生の運命やいかに?
紙様




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