ライトノベル・レビュー
密会〜アムロとララァ(富野由悠季 イラスト:NOCCHI ) |
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角川ミニ文庫というポケットサイズの本で出てた(そのときは上下巻)ものを文庫サイズで1冊にまとめたもの。
基本的に、アムロとララァの関係について書かれているもので、話もほぼ劇場版第3部あたりの話中心で、キャラについてもこの2人中心でシャアすら脇役に過ぎません(と感じた)。
何やら性への描写が生々しく(別に本番やってるわけではないが、ララァの描写は妙に色っぽい)、あたかもアムロとララァの私小説読んでるような気になります。まるで、1年戦争が痴話げんかのような(笑)。ただ、基本的に原作通りなんで特に目新しい描写もなかったのは確か。
ただ、御大の小説はやたら、設定描写や妙な表現(ララァと感応するところで語尾が「な、の、だ。」とかなるのは、表現したいところは分かるが読みにくいこと)に凝る所があって正直読みやすくないところはアリ。
しかし、コレ読んでると「語ろうシャア」でササキバラゴウ氏が言ってた「ガンダムはキャラの過去を描かないで、現在のこと中心で動いていくから、話が戦い以外では恋愛中心になる」ってのを実感させられます。考えてみれば、一癖も二癖ありそうなカイさんやスレッガーさんの過去なんてそれだけで1話2話は作れそうなもんですが。もっとも、過去に頼らないで話を作る技量は並大抵ではないと思います。
しかし、話には関係ないですが、NOCCHI氏(「北へ」のキャラデ。大槍葦人名義で「白詰草話」を作る。4/23に「Quartett!」発売)はメカはダメですな(笑)
(はろmk−II)
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