ライトノベル・レビュー

E×N(えん) 1・2巻(どば イラスト:水谷ゆたか )

第7回角川学園小説大賞「奨励賞」作品。その割には帯が金色なんですけど(笑)
最初作者のPN見た時はとっさに「メ●ザウルス!?」と思いました。つか、いませんでしたっけ?メ●ザウルス・ドバって。モバだっけ?(ネオゲにいたようないないようなw)
そしてイラストレーターの水谷ゆたか先生も新人という「角川思い切ったなぁ」という人選なのです。

新人(というかハタチらしいッスw)らしい荒削りな面も見えはしましたがサクサク読めるテンポの良さはポイント高し。
ただ、後半にちょっと詰めすぎかなって印象は受けました。
基本的には「世界の危機」に立ち向かう話ですけど、本質は鈴鹿とフジツグの恋愛ストーリーなのでは、って感じです。
それくらい二人の微笑ましい描写が一番印象深く残っています。
キャラとして印象深かったのが美咲先輩ですね。一見完全無欠のクールビューティーなのに勉強がダメだったり絵心がサッパリだったりと後半になるにつれて人間らしい魅力が増していきます。
最後は恵理の邪魔が入ったもののフジツグとイイ感じになりますしね。

惜しいと思うのがこの作品の扱い。
角川の受賞作の例に漏れずこの作品も「ザ・スニーカー」に短編が掲載されました。
しかし、本編が綺麗に収まったのにこの短編の始まり方がそれを掘り返すような形だったので非常に残念でなりません。
まるで連載が終わるはずなのに続いているジ●ンプ漫画のようです(笑) 
紙様

 まだ若いのに構成や文章・キャラの魅力などは充分に発揮されてるかと。各キャラが心情を吐露する(される?)場面なんかは良くできてるなぁ、と思いました。
 後、ヒロインが2人制なのも面白かったところ。鈴鹿は例えるならピーチ姫タイプ(さらわれるしw。まあ最近ではピーチもスマデラでマリオ蹴落とすくらい強いけど)で、美咲は戦った後に本心を打ち明けてくれるサムスタイプとでもいうか。

 逆にこれはちょっと、と思った点は、言霊ってのは便利なワリに派手さがないこと(GS美神の横島のアレを思い出していただけると分かりやすいかと)。あまりアクション向けの題材じゃないですね。言霊vs言霊なんて下手すりゃ子供の言い合いに近くなるし(笑)。その分、式神の戦いに力を入れてくれたら良かったんですが、つか五神合体ロボ(?)のアクション見たかったんですが・・。
 後は一部のキャラの言動や行動が引いたということ。ラスボスがガキっぽい(いや実際ガキなんですが)とか●●は犯罪だろーとか。

 でも、結構意楽しめたのは事実。ただ、続刊となると、これで綺麗に終わってるから(過去の話とかならともかく)あまり読みたいとは思わないなぁ。
(はろmk−II)


2巻の感想

いや、正直あの終わり方でどうやって続編出すんだろうとか思っていたんですけど、なんだか話がやたらと大きくなっちゃいましたねえ。
まあもともと陰陽とかがベースなんで神話やら神が関わってくるというのは正直予想できなかったわけではないんですけど。
「他人の体を借りている以上普通な恋愛なんてできっこない」ってのが今回のテーマでありそれでいてこの作品を(どういう形であれ)完結させるに当たりどうしても必要なテーマでもあります。
っていうか土台無理なんだから続編書かせるなよとか思わなくもないですが(笑)。以前発表された受賞後の短編でも呪言の長登場させるのに結構苦しい理由使ったような気がしますし。

ま、続編の是非はおいといて。
前回はフジツグと鈴鹿で一直線でしたが今回は美咲先輩の逆襲編というか。
とりあえず巫女さん巫女さん巫女さんなのです(死んでこい!!w)
いや、冗談おいといても今回は美咲先輩分がいっぱいでクッハーな気分です。
あくまで唯一の縁は自分とのものだと主張する鈴鹿に対してそれでもいいからフジツグの隣に立ちたい、陰陽師としてではなく一人の人間として認めてもらいたいと暴露する中盤の女の戦いはすげえと思いましたね〜。

っていうか美咲先輩の戦隊ヒーロー式神や5体合体ロボ式神のイラストはいつ出るんでしょうか?
紙様




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