ライトノベル・レビュー

大沢さんに好かれたい(桑島由一 イラスト:放電映像)

 一見ラブコメに見える題ですが、その中身は「変身ヒーローもの」。変身ヒーローにも「巨大化タイプ(代表例・ウルトラマン)」と「等身大タイプ(代表例・仮面ライダー。まあ巨大化する仮面ライダーJなんていますが)」ありますが、こちらは後者。しかし、等身大ヒーローながら(ロボで)巨大化するという戦隊ヒーローは両者のいいとこ取りかもしれない。
 いや、特撮話はこれくらいにしてこの本は等身大ヒーローものですが、主人公は昭和ライダーの元祖・藤岡弘氏のような熱血漢ではなく、平成ライダーのようなイケメンでもない、一番近いのはエヴァのシンジというヘタレ系(ってあるのか?)な主人公・大地守が突然ヒーロ−になって怪人相手に悪戦苦闘、友達以上恋人未満な大沢さん相手に四苦八苦する物語。

 んで、前述のようにこの本の内容は「変身ヒーローもの」部分と「ラブコメ」部分に分かれるわけです。
 先ず「変身ヒーロー」部分ですが、短いながらにまとまってると思います。
 突然ヒーローになってしまった主人公の苦悩。巻き込まれながらも戦い抜く内に慢心して衝撃的な場面を迎えてしまう。そこからヘタレ系お約束の引きこもり(笑)を経て、周囲の励ましや本人の決意で戦士になる・・・ベタな展開といえばそこまでですが、ベタゆえに安心して文章を楽しむこと出来ます。流石にここら辺は「変身ヒーローが好き」と後書きで書いてる桑島先生の本領発揮か。「設定がいい加減」というのはありますが、まあ特撮ヒーローは結構設定アレですし。

 一方、「ラブコメ」部分ですが・・・これは個人的にイマイチ。この作品は数多のラブコメ作品と同じくラブコメのゴールデントライアングルとも言うべき三角関係を描いてるわけですが(まあ、最近は一人の男に多数の女子というハーレム系が多いですが)、ヒロインたる大沢さんの言動がいまいち分かりずらい。まあこれはこれで推測可能なんで構わないんですが、問題は三角関係のもう一人の方・明日香。彼女の言動はあまりにも勝手すぎるというかシャレにならん感じでどうしても馴染めなかった。せめて、スキャンダルの後に大地を支えるくらいの甲斐性があれば見直したんですが、あれでは只のミーハーにしか見えん。いや、「その通りミーハ−なんだよ」と言われればそれまでですが。小悪魔系美少女ってのは、その天然加減で主人公に迷惑かけるけど、いざ迷惑かけた時は本気で心配して自分も手伝おうとするけどやっぱり失敗して更に迷惑かけたりするという、いわゆる「ごめーん、テヘ(はぁと)」なキャラであるものだろう!というかそれは私の趣味ですかそうですか。
 むしろ、メインの二人よりサブのkの方が気になったり。彼女はヒロインになったら素晴らしきツンデレになる!私の勘がそう言ってる!(←黙ってください)

 まあ、そんなわけで、ヒロインの片割れのために微妙な部分もありましたが、それなりに楽しかったかなと。結末からすると続きは難しそうですが、次回作あるなら(「正義の味方をやりながら大沢さんに好かれたい」とか。何か「仕事と私のどちらが大事」な展開になりそうですが)kをヒロインに昇格させてください>桑島先生
(はろmk−II)




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