ライトノベル・レビュー

スターシップオペレーターズ 1巻(水野 良 イラスト:内藤隆 )

 角川スニーカー文庫の「ロードス島戦記」でファンタジーブームを起こし、電撃文庫では「クリスタニア」シリーズで初期の牽引役を果たしたラノベ中興の祖の一人とも言える水野良先生。先生の作品が初めて読んだラノベという方も多いのでは?(私も初めてのラノベはロードスかガンダム。どちらが先かは覚えてない)
 今まで「ロードス」「クリスタニア」「リウィ(魔法戦士リウィ)」と時代こそ違えフォーセリア大陸という同じ舞台で作品を書き続けてきた(現在進行形でもあります)先生が完全新作として選んだ舞台はSF。
 アニメ化記念ということで古本屋に1巻だけあったので購入。

 今回の話、というか1巻の話の要約は、地球から一番はなれた惑星系ヘンリエッタでヘンリエッタ惑星国家同盟が勢力拡大のため近隣惑星を侵略し始めた。巧みな戦略と実は結構いい統治のお陰で今は13の惑星を従え通称・王国と言われるまでの勢力に。
 一方、王国の支配に反対する惑星キビは最新鋭戦艦アマテラスを竣工。キビでの本土決戦に使う予定だったが、アマテラスが完熟宙航の時にキビ本星を陥とされ降伏。しかも悪いことに、その時のアマテラスの乗員は士官学校の生徒が大半。戦艦の放棄と降伏を命じられた彼らは命令に従いかけるが、ある人物の提案に乗って王国と戦うことを決意する。故郷にも帰れず補給を受けられない彼らが取った戦資金の集め方は、宇宙戦艦の戦いをTV(銀河ネットワーク)でライブ放送することだった。しかもTVウケするようにブリッジに女性クルーばかり集めて。

 私はこの設定読んで面白いと思いました。ナデシコばりの女性クルー沢山という状況に一応の説明つけてるし、たった一艦で王国と戦うというシチュエーションも悪くない。多分、戦艦同士の戦闘は派手で、クルーの日常はコミカルで、ストーリーラインはシリアスで行くだろうと予想しました。あまりにベタな設定でラノベに毒されすぎと笑うなかれ。ラノベはゲームと同じく大衆芸能の最先端と私は思ってます。大衆芸能と書くと大仰に聞こえますが、早い話エロ・グロ・ナンセンスの世界。今風に直すと萌え・バトル・不条理ギャグというところか。そういう基本を踏まえたうえで、ベースとなる話をシリアスにするか徹底してB級にするかは作者次第。
 無論、全てのラノベがこうあれと言うつもりはありませんが、今作のように王道的設定ならコレを外すべきではないと思います。

 長々と本筋から離れたこと書いてきましたが、早い話私はこの基本とズレてる感じがしたと。戦闘はイマイチ迫力ないし、登場キャラ(というか女性キャラ)はぶっちゃけ萌えない。ストーリーは核が上記のように面白いのが救いですが、今度は横道なところが災いしてある程度先が読めると。何か、リアルで行こうとするあまり、エンターテインメント的な嘘が削減されて面白みに欠けるというか。

 とまあ、正直イマイチだったというのが1巻の感想ですが、今回は状況説明に費やされた感じはあるんで2巻から化けるかもしれぬ、とジュンク堂で探したら何故か2巻だけナシ。困った。 
(はろmk−II)

(関連)スターシップオペレーターズ(アニメ版の公式サイト)





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