ライトノベル・レビュー

アスラクライン 1〜3巻(三雲 岳斗 イラスト:和狸ナオ)  new

混ぜる、mix、+(プラス)・・・

 資本主義において消費とは善であり、それは「多々益々弁ず」すなはち“多ければ多いほど良い”。ならば1つより2つ、とばかりに混ぜ合わせるのは当然のことで、世の中に抱き合わせ商品のなんと多いことか。テレフォンショッピングなどその典型で「なんとこちらの商品までついてきます」「まあお得」・・・ぢゃなくて初めからその分引いて売りやがれなのである。
 しかし、トイレの洗剤を例に取るまでもなく、混ぜてはいけないものも存在する。特に娯楽や快楽では顕著であり、ぶっちゃけ食欲と睡眠欲を同時に満たすことはまずムリだろう。
そこまでは行かずとも、面白い要素を混ぜたら両者の面白さがスポイルされたということは枚挙に暇が無い。たけしもゲームも私は好きだが合わせりゃ面白いってもんじゃないだろう、何だ!一時間何もしないで待ててのは!!・・・いや失礼、少しトラウマが。

 そこで貴方に質問である。「SF学園ラブコメ人外ロボッ娘ロボットアクション」などという謳い文句を見たらどう思うか?「いや、そんなの焦点がバラけて面白くなくなるんでは?」というのが普通の感想だろう。しかし、逆に上手くまとめる事が出来れば内容が凝縮された良作になるのではないか?とも思ったのではないか。
 この作品「アスラクライン」がそのどちらであるか?は各人の意見の分かれるところだろうから何ともいえないが、少なくとも私は面白いと思ったものしか感想は書かない。

 しかし、書いてて思ったんですが、この何でもアリなところは「終わりのクロニクル」に似てるかも。私は文章が肌に合わなかったんで1巻で止まってますが。


 さて、ではどんなところが「SF学園(以下略)」なのか、各要素を列記していくと
・SF→2巡目の世界である。詳しいことはネタバレになるし、正直まだ分からないことも多いんで書けないが、まあJOJO6部のアレみたいなものかと。
・学園→主人公は高校1年生。もっとも、その高校自体が普通ではなくて・・・
・ラブコメ→内気な巫女(もどき)に幼馴染の成長する幽霊にボーイッシュな級友に(大きい順。ナニがかは本編参照)。後、個人的にはブラコンツンデレな生徒会長の妹とか、義理の妹とかも参戦希望
・人外→前述の幼馴染幽霊他
・ロボッ娘→マルチみたいなのではなく、003のような全身ヘビーアームズですが
・ロボット→ロボというよりエヴァっぽいですが、後2・3メートルで巨大ロボではないです

 この中で1つ2つ引っかかるところのある人は本屋で読んで確かめてみるのも良かろう。3つ好みが該当すればこの本は貴方を楽しませてくれるだろう。4つ心惹かれるものを感じる欲張りな君には今すぐ書店へ急げ。5つ全てにクリティカルな貴様はこの本が運命の書になる・・・かも。

 後、個人的には「契約天使級聖別被甲(フルメタトロンジャケット)」なんて言葉はブラックロッドの古橋先生のセンスっぽくて好きです。

 難点を言えば、これだけの要素を過不足なく詰め込んだせいか、ロボットアニメ第1話といった話に300ページ以上つぎ込んでることろか。つまり、まだ話が始まったばかりなんで早く続きを読ませてくれってことで。

 しかし、正直なところ初めに買おうとした理由のひとつが「このタイトルなら“ラクスのとこに婿養子になったアスラン”つまり、アスランークライン・・・ではない」とかいうネタが使える、だったというのは秘密。
(はろmk−II)

2巻の感想

「作品に趣味はあまり入れないほうがいい」
よ作家や監督といった所謂クリエイターの中で言われている(らしい)。これは、つまり趣味のような自分の“濃い”部分をさらけ出しても大抵の人は引くぞということ。もっとも、エヴァンゲリオンは庵野氏の趣味丸出しな作品だが、それがヒットしたのは庵野氏の趣味と時代がマッチしたためであろう。言うなれば時代の流行に対する嗅覚が当時の庵野氏は鋭かったからウケたわけで(無論それだけがヒットの要因ではないが)流行を考えずに自分の趣味を出すと「かっこいいのか豚?」とか「ロリ化する婆さん萌え、と言われても」という事態になる。
 もっとも、好みの細分化した昨今では、あえてニッチの方向を極めてカルトな人気を得た方が話題は得易い。携帯という末端で世界規模のインターネットに常時繋がってる人が多数いる現在では局所であろうがたとえそれが悪評であろうが話題になるというのは販促においてアドバンテージになる。

 さて、そこでラノベである。ラノベは私のような30代読者もいるが(ちなみに、私が会社に置いてるラノベを読んでる50代に人もいる)、基本的に読者層のメインは中高生〜大学生といったところだろう。対する作者は日日日先生のような例外(高校生)もいるにしてもメインは20代後半〜30代といったところか。つまり、作家と読者の間に一回り(10年)くらいの年代の断絶があるわけで、当然趣味も違うこととなる。
 例えば、作家がガンダム所謂ファーストガンダムを想定したネタを書いても、ガンダム=SEEDと思ってる読者には全く伝わらない。中高生で作家と趣味を同じくするような“濃い”読者の数は少なく、同様に作家と趣味を同じくする同年齢の読者もまた少ない。つまり、販促的に不利なのでラノベ作家は自分の趣味をあまりさらけ出した物を書くことは出来ないのではないかと思う。

 長々と前文で語ってきたが結論に移ろう。それは

アスラクラインは作者の三雲先生が趣味丸出しで書いてる割には上手くエンターテインメントにされてるなぁ。

やはり、ロボット操縦は男の子の夢であり、ハーレムは男の夢なのだろうか。ということで学園ハーレムラブコメ伝奇ロボットアクション「アスラクライン」2巻の感想。

 1巻は世界観説明の上にバトルも加えるという密度もテンションも高い内容だったんでよく3ヶ月で続編出せたもんだと思ったら今回の話は割とまったりペースで、話も本筋というより1巻の世界観説明の補足。具体的には「悪魔と契約者(コントラクタ)と使い魔(ダウザー)」。何でも悪魔が自分の選んだ契約者とセッ(ryすると悪魔の能力がこの世に顕現することのできる使い魔を呼び出せるというもの。つまり、現在でも最強の機巧魔神(らしい。今回負けたけど)「クロガネ」を持つストロンガーな智春が、フラグ立てまくって後は告白イベント残すのみという好感度の高さを持つ嵩月と(中略)すれば使い魔が産まれて(ちなみに、使い魔は産みの親の悪魔ではなく契約者の命令を聞く様になっている)フォームアップでストロンゲスト・・・といきそうですがそうもいかないのは今度の電撃hpに出てる短編の通り。つか、今回の短編の方が2巻より本筋に近い話のような気がする。
 しかし、そんな本筋とは関わらない話でもそこはアスラクライン。一つは掴みを置いてます。それは「湖での怪獣退治」そう、古来より湖といえば秘密が隠されてるんですよ。そしてその秘密とは怪獣。ネス湖のネシーは言うに及ばず、ジラーズが出てきたらエリマキ取って戦うのが礼儀であり、エレキングが出てきたら倒す時は尻尾も切ってやるのが正しい正義の味方のあり方。そーいや今回のドビュッシ−(怪獣の名前)は電撃使ってましたがこれはエレキングへのオマージュなのか?もっとも外見はエレキングというより「まんが日本昔話」のOPに出てくる龍みたいでしたが。

まあ、何だかんだで面白かったアスラクラインの2巻だったんですが、一つだけ納得いかないことが。今回のウリは怪獣退治と水着であったハズだ。しかし、スク水がないのはどういうことだ!!
 確かにはちきれんばかりの嵩月のビキニは良い、認めよう。だが、何事も大きければいいのか?否、断じて否。小さいは小さいなりにいいものがある、小さくないと出来ないことがある!折角、貧乳が3人も揃ってるのに誰もスク水着ないというのは冒涜だと思うのですよ。やはりここは違いが分かりそうな男・玲士郎がスク水の哀音を引き連れて参加するべきだったのではなかろうか?勿論、旨にはゼッケンに平仮名で「あいね」、これ鉄則。

 ちなみにセッ(ry)の部分は「セッ吻(ぷん)」てなオチだろうと予言しておこう。
(はろmk−II)

3巻〜やまいはきから〜の感想

美少女にメカにSFに・・・とにかく色々詰め込んでたどり着くのはどんな未来?「今回のアスラクラインは朱浬先輩がメインの話。今回は戦闘が少なめで人物描写と世界の謎に関わる話がメイン。

 今までは傲岸不遜、傍若無人を地で行く朱浬先輩が実は・・・という話。私は、こーいう話を引っ掻き回す唯我独尊キャラってのは最初から最後までそのままの性格で終わる作品(特に主人公がヘタレもとい受動的な性格だったりするとどーしても狂言回しとして徹する必要があるんで)を多くみてきたんで、この朱浬先輩もそのまんまなんだろうなとか勝手に思ってたんで、メインの話があるとはそれだけで驚き。更に結構いい話タイプだったんで予想外。
 つか、惚れるね、●●モードの時の朱浬先輩は。ちと天然入った性格とか、世話焼きっぽいところとか、表紙にもなってる裸Yシャツのような無防備さとか。守ってあげたいタイプの先輩キャラとしては完璧じゃないか。しかも朱浬モードの時は頼りになるタイプと、ウム何気にスペック高いですよ?

 まあ、それはともかく、2巻の後書きで「3巻で真のヒロイン登場」というから誰が出てくるかと思えばそーいうオチかい、いやいい意味で予想を裏切られたからいいけど。しかし、義妹は短編だけの登場で本編には出ないんだろうか?

 しかし、智春の巻き込まれ体質は1巻の時点で分かっていたとはいえ、3巻で貞操散らすほどのものとは思わなかった。しかも前も後ろもだし。話としてはハーレムルートなのに、EDはぬふぅルートしか想像できない(マテ)

 しかし、クロガネが飲み込んだS2機関プラグインはベリアルドールを排出するもの
なのか?つまり、アスラマキーナからするとハンドラーからの自由を意味するわけで、クロガネが敵に回る可能性も出てくるわけだろうか。
 クロガネのライバル機であろうシロガネも出てきて、ラスボスっぽい人もお目見えと謎もちょっと見えてきたアスラクラインの続きが気になるところです。後、杏のいらないっ子っぷりをどうかしてやってください>三雲先生
(はろmk−II)




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