ライトノベル・レビュー

ブラックロッド三部作(古橋秀之 )

 古橋先生のデビュー作にして代表作。積層都市・ケイオスヘキサを舞台にした物語。内訳は「ブラックロッド」「ブラッドジャケット」「ブライトライツ・ホーリーランド」の3冊(イラストはBRが雨宮慶太氏。BJが伊藤義則氏。BHが前嶋重機氏)。

 世界観が特殊で、オカルトパンクとでもいうか魔術や奇跡と言ったオカルトが普通にある世界でしかもかなり退廃的です。言うなればサク●大戦の地獄未来図とでもいうか。ナウマサクサン弾とか機甲羅漢とか東洋風のオカルト要素が強いのが特徴。

 正直、人はサクサク死ぬし物語も感動なんか期待したらバカにされるようなカイジばりのシビアな話ばかりだし、ぶっちゃけ登場人物にキ●ガイ多いしと決して万人向けではないです。

でも面白いんです。こんな♪Welcome to this crazy worldな世界にはヌルい話なんて向いてないし、機動折伏隊(ガンボーズ)なんてネーミングはクラクラするし、何より戦闘シーンの描写が比類なく素晴らしい。特に3巻初めの千手魔神vsガンボーズの本尊・毘累遮那(ビルシャナ。漢字違ったかも)の戦いなんて凄まじいの一言
「雷を投げつける千手魔神に対し、白豪(千昌男みたいな額の突起)からビーム出して応戦する毘累遮那!
千手魔神が千手チョップを繰り出せばドロップ仏キックで迎え撃ち、W拝みチョップでトドメを刺す毘累遮那!」
 なんつう攻防は多分古橋作品でしか見れません。つか、このくだり読んだ時は、笑いながら感動するというキンゲ見てる時と似た感触味わいました。

 やや、超人バトルに話が流され結末は尻すぼみになったり(特に3巻)もしますが、この感性と戦闘の素晴らしさはちょっと例を見ません。

 最近独特なラノベが無いと思う奴はブラックロッドを読め!そこには唯一無二(ユニーク)な世界が待っている!




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