ライトノベル・レビュー

レジンキャストミルク 1・2巻(藤原祐 イラスト: 椋本夏夜)

hp掲載の予告漫画が面白かったし、電撃文庫の仲間たち(Oかゆ先生(マテ)Hセガワ先生(オイ)Nリタ先生(コラ)他)がプッシュしていたので購入。
それ以外も、特に作者情報を調べておけばよかったとあとでちょい後悔。

さて、後で知ったことなのですが作者である藤原先生は一部の層に「ライトノベル界の黒い太陽」と呼ばれているそうです。いや、本当にそうなのかどうかは知りませんが。
そしてあとがきを読めばあのスニーカーが誇る超絶鬱作家浅井ラボ先生の名前があるではありませんか。
つまりそういうブラックな作品だったと読む前から察することが可能だったわけですよ。
まあ「あとの祭り」ですが(笑)

結構好きな絵柄だし、予告漫画の日常シーンはほのぼのとしてたし、僕としてはそれに非日常の能力バトルがつくものだとてっきりそう思っていたわけですよ。
そしたらそうじゃなかったわけで結構ショッキング(笑)
気付けば主人公の友人二名と幼馴染の母親、そして「ひめひめ」くらいしか普通の人がいないじゃないですか。いや、ひめひめはBL好きとのことである意味普通では……(笑)
なんかみんなどっかで破綻してるんですよね。何かが抜け落ちているとか足りないとか。そういうのがこの物語の核らしいですけど。
さらには「シャナ」でいうところの「存在の消滅」と「調律」を一緒に行うくらいに人々の記憶の改竄がなされるらしいし壊れ方はまだ序の口というか、一体どこまで壊れるんだか想像もつきません。
幼馴染の芹菜がいてくれなかったら、非日常と能力バトルだけだったら多分投げてた。それぐらい彼女と「日常」に救われたかな、と。

はっきりいってどこに進んでも救いの欠片も無さそうな作品で怖いんですけど、まあ行き着くところまで付き合おうかな、と。
がんばって見れば萌え成分が無いわけでもないしな(マテ)
紙様

2巻の感想

え〜、本編のサイドストーリーであるほのぼの短編が現在発売中の電撃hp39に掲載されています。
ぜひ読んでください。
そうすると第2巻で受けるダメージが3倍になります(笑)

すみません。藤原先生のことちょっと侮ってました。
伊達に「ライトノベル界の黒い太陽」だなんて呼ばれているわけではないな、とこの2巻で確信。

つまり欝展開

いやぁぁぁぁっ!!
hpの短編や今回のカラー漫画でそういう「日常」もあるということを見せておきながらそれを全部破壊する。
持ち上げるだけ持ち上げといて叩き落す素晴らしい展開。ちょっと涙出そう(笑)
冗談は置いといたとしても今回の、第2巻の破壊力はものすんごくて。しばらくショック状態から脱せなかったです。
もう夢も希望もないヨ。

とまあ夢も希望もない大ダメージな2巻でした。
そして我らを更なる恐怖のどん底へと叩き落してくれるであろう第3巻は初夏刊行予定。
……さて、「妖怪王女」でも読んで気分を和らげるか(マテ)

……刊行されないとかいう最大の恐怖だけは回避してもらいたいところです(笑)
紙様




トップへ
戻る
前へ
次へ





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送