ライトノベル・レビュー

プロットディレクター 1・2巻(中里融二 イラスト:日向祐二 )

 古本屋にて購入。内容は・・・
 この世界には様々な陰謀団体がある。団体により主義・主張・方向性は様々なれど、人をある方向へと導こうとするものである。
 主人公・十八娘(さかり)卓也はある晩沈没船を見る。しかし何故かそのことを誰も信じてくれない。唯一信じてくれた幼馴染の沙羅と共に調査してると事件に巻き込まれて、そこでムー大陸を復活させようとする「二輪卍」という組織と、それに対抗する「カスタムキューカルテット」という4人組に出会い後者に協力することに・・・

 てな感じで進んでいきます。主人公は隠された能力持ちで熱血漢だったり、ヒロインは限りなく優しくて特殊能力持ちだったり、カスタム〜の連中もいいヤツで特殊能力持ちだったりとワリとベタ(?)ですが、作者の力量(著作リスト見たらかなりの数書いてて驚き)か楽しんで読むこと出来ました。
 各国の陰謀団体が出資して作った陽光学苑(カスタム〜もその一員)や、その内部で各組織が足の引っ張り合いをしている構図は面白いし。後、トンデモ本なんかで陰謀組織について知ってるとクスリとくる描写も。

 難点を言えば、絵師の日向祐二さんがペド絵描き(自称)なんで、胸があるはずの沙羅が絵ではほとんど無いペタに見えることくらいですか(笑) 
(はろmk−II)


(2巻の感想)
 1巻がそれなりに気に入ったんで2巻も購入。サブタイトルは「中華と通貨の狂詩曲」
 内容は、人類初の光子ロケットを打ち上げた中国の陰謀(に関するモノ)を盗んで、世界に通貨革命を起こそうとする日本の陰謀、更にそれを利用して日本を潰そうとする別の陰謀があり、実はそれもある人物の企んだ大きな陰謀の小さな一つに過ぎない・・・という表題プロットディレクター=陰謀画策者の名前に相応しく陰謀まみれ(笑)。文で書くと一見複雑そうですが、構成はしっかりしてるので筋が分からなくなるような事はありません。
 で、それは話の縦軸で、横軸に主人公十八娘(さかり)卓也の決意を置いてます。1巻で図らずも陰謀の世界に足を踏み入れることとなった卓也の葛藤と自分なりの答え。まあ、歴代ガンダム主人公がやってた「搭乗拒否→諭されて改心→決意と共に成長」みたいなもんかと(笑)

分量もそれなりにあり、展開にもメリハリがある。キャラはベタなところはあるが個性的で大破壊シーンのようなサービス(今回はメカゴ●ラvsキン●コ●グ)もあるという、ラノベの基本を押さえた佳作(良作まではいかない)ですが、それ故に終盤のご都合主義な展開が残念でもあります。

 余談ですが、ボーイッシュ爬虫人類娘・麟との三角関係の予定はないだろーか?いや、お嬢様とボーイッシュの三角関係は基本だし。何より麟は発情期あるらしいし(マテ) 
(はろmk−II)




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