ライトノベル・レビュー

わたしたちの田村くん 1・2巻(竹宮ゆゆこ イラスト:ヤス )

(真面目)
電撃hp Special、電撃hpにて好評を博した「うさぎホームシック」「氷点下エクソダス」に書き下ろし一本を付け加えた一冊。あなたの心に染みるラブコメです。

(アホ)
松澤(*´д`*)ハァハァ
    ↓
相馬(*´д`*)ハァハァ
    ↓
伊欧(*´д`*)ハァハァ

さあ、あなたはどっちだ!?(マテ)

まあ冗談(冗談ですよ?)は置いといて、松澤の話も相馬の話もグッときました。個人的には相馬の方がヒットかな?
正直「うさぎホームシック」の方を先に読んでいたし、雪偵自身も「松澤が好きだ」と公言していたのでヒロイン変えての「氷点下エクソダス」はあんまし期待してなかったし、相馬とも別に深い恋仲にはならないだろうと思ってました。
でも相馬は相馬でかわいいところがあるしというかもろツンデレでみんなのハートに大打撃!!(みんな言うな!w)
ってな具合に2本とも楽しませてもらいました。
でも2本とも面白かったということは松澤と相馬が対決するであろうこれからの展開が怖くて怖くてしかたありません(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

潔癖魔女っ子伊欧の短編(つか短かすぎ)は今後もこういう巻末での軽いドタバタを希望。
はたして魔女っ子の未来は恐ろしい魔女なのか?
あ、あと八重歯がかわいいと思います(マテ)


そういや最後松澤が相馬のことを看破するシーンで、何で相馬のことを知ってるんだろうってずっと思ってましたが「竹宮スレ」にて浦兄妹のどちらかが松澤に知らせているという意見があり、なるほどと納得しました。
紙様

何でも電撃hpにて好評連載のものらしいですが、そんなこた知らない私には「萌える すごい ラブコメ」という風評を聞いて購入。確かに噂に違わぬ内容でした。では感想・・・の前に一言

高浦、貴様は「自分だけに心を開いてくれる可愛い義妹」なんつー、エロゲーマーがメフィストフェレスと契約(ランプの精でも可。但し貴方がスタンド使いだった場合カメオである」可能性もあるので注意)したら、出してもらうもの上位3傑(他2つは巫女さんと幼馴染の女の子)に入るものがいながら他の女と付き合おうとは何事か!そこで「俺が幸せにする」という選択しを出さないなど人類(の極一部)への冒涜に等しい。貴様にはエロゲ主人公としての自覚が足りん。ナイアガラの滝にでも撃たれてこい!(←つか、高浦は主人公じゃないしエロゲと違うし)


 んで今度こそ感想。
 丁寧な作品である。奇をてらった設定や派手なバトルがあるわけではない。主人公は超能力が使えるわけではなく、前世が歴史的人物でもなく、祖父がロボット作ったということも無い。メインである恋愛だって突然未来や宇宙から押しかけ女房がくるわけでもなく、2人の恋の行方に地球の未来がかかってるわけでもなければ、彼女が実はどこぞの姫様で身分違いの恋に悩むことなど無い。ヒロインの二人だって松澤はチト変わってるが、たまにエロゲで見かける「実は男でした」級のサプライズがあるわけでもないというかあったら殺す。

 ハッキリ言えば地味なわけだが、この何でもない恋愛を読んでると何か凄い事件読んでるような気になるから不思議である。考えてみれば、ラノベ的大恋愛に(悲しいかな)慣れてしまった私だが、学生の頃は恋愛と言うのは一大事件なのである。こんな当たり前のことを気づかせてくれたのは、この作品の筆致が実に丁寧に等身大の中高生を描いてるからであろう。

 少ないがそれ故に粒揃いの登場人物、その中でも主人公・雪貞のキャラは実に良い。妄想が暴走したり、情熱が空回りしたりと基本的には3枚目だが、人に真剣に向き合うことが出来る優しいだけではないやる時はやる強さを持った好人物。まあ、松澤編の最後とかヤれそうな時はヤれとか思う私はエロゲ脳ですかそうですか。

 ヒロインに移れば、電波娘・松澤は猫チックでディモールト・ベネ。好かれてるのか好かれてないのか微妙な距離感が実に上手い。しかし、相馬は惜しい。
 ツンデレの魅力とはツン期の長さ&冷たさとデレ期のギャップにあるわけですが、相馬はツン期のタメが少ない。これではツンデレではなくンデレだ。しりとりの救世主になってどうする。棒立ちのガイルが如き、ツン期のタメが無い相馬など、相馬など相馬など・・・可愛いからいいか(←理性敗北)
 まあ後半の話を展開させるためにはあの短さも仕方なしというところですか。過去話はなんつーか身に染みる部分があったし恥ずかしながら。やはり、ツンデレは弱さを内包してる強さだよなぁ。まあツンデレに限らず人間誰しもそうかもしれんけど。

 最後に伊欧ことイオリンはおにいちゃんと幸せになってください、つかイオリン言うな。
(はろmk−II)

2巻の感想

1巻が発売されるや、ラノベ&ラブコメ好きから絶大な支持を得て一躍有名になった「わたしたちの田村くん」。その続刊が真を置かずに登場。や〜、これくらいの間隔で出てくれると嬉しいもんです、気になる終わり方してたし。つか、「アガルタフィエスタ」の2巻はまだでしょうか?>三田先生。「レンタルマギカ」に忙しいのかもしれませんが、待ってますぜ私は。


 先ず言っておきたいのが1巻の時点で私は松澤派であった。それは2巻でも変わらない・・・・ハズだったのだが、
何だこの相馬のデレっぷりは!!ツンデレなキャラはツンで寄せてデレで落とす(オタをね)のが基本とはいえ、下から覗き込んで「えへへ」と笑うなんて反則だろう、雷電ならずとも「ムゥ、あれは52の殺萌技“上目遣いがたまらない”」とか言うぞ。あまつさえ、手を握って「私を好きになってよ」とは何事か!脱落(おと)しに、脱落(おと)しにきてるのかこのツンドラはッ!!
 ああ、そうさ、初志貫徹できないなんて男としては最低だが、自分の心を偽るなんて人として許されないことなんで言ってやるさ

 相馬最高

 でも、もうちょっと松澤にも見せ場が欲しかった気がします。

 それはさておき、そんなオタな視点とは別に普通のラノベとしても面白い。基本はラブコメの黄金原則ともいえる三角関係で実際事件としてもそう派手なこと起こってるわけでもないんですが、小気味良く進むテンポ、随所に挟まれる小ネタ、やや主人公の大仰さはあるにせよ納得のいく展開と心理描写。派手な展開や細かい設定といったギミックに凝る技巧派ではなく、久しぶりに内容で勝負する本格派といった感じです。とても処女作とは思えません。これだけの力があるならどんな題材で面白くなるわけで次回作が今から楽しみです。あ〜、でも出来ればもういっちょラブコメ見たい気が(笑)

 ただ、個人的にはもうちょと主人公落ち着けと思わないでも。まあそれが味になる部分もあるんで全然ダメってことはないんですが、過呼吸になるのはやり過ぎなんじゃないかと。つか、妙に細かい描写でしたが、あれは作者の実体験でしょうか?

「続刊の予定は(今のところ)無い」とのことなので、これからの3人の続きが気になるなら「電撃hPa」を買うしかないんだろうなぁ、この商売上手め。つか「わたしたちの超!田村くん」の予告「松澤派の貴方も相馬派の貴方も満足」ってさんp(以下削除)

 後、高浦シナリオは「義妹エンド」しかありえんと思う私は病んでますか?
(はろmk−II)


余ったほうをもらえないでしょうか、田村くん(マテ)

自分に想いを寄せるツンドラ系美少女相馬。
そして忘れた頃に手紙を出す電波系美少女松澤。
二人に板挟みにされた田村くんの答えは……

ああ、もう白旗。
完全にK.Oっすよ。すごくよかった。
もうね、「読め」と。下手な感想とかいらないくらい。

お話としてはまあ落着くところに落ち着いたかな、と。
話の流れからしてこの終わり方は予想できたし、こういう余韻を残したまま終わるつーのは正解かと思います。グダグダ引っ張るような話じゃないですからね。
田村くんからすれば二人とも好きだし二人とも支えてあげたいのが実情だと思う。二股とかそういう不誠実な想いじゃなくて、真剣に。
それでも現実は容赦がなくてやっぱり選べるのは一人で。これがギャルゲーかエロゲーならそうでもないかもしれませんが(マテ)
自分の弱く、酷い部分と向き合ってそれでいて出した答えだからこそ、読み終わった後に後味の悪いものが全然残らないんだと思います。
こういう三角関係は古今多々ありますが、これほど綺麗に終了するケースというのも珍しいんじゃないでしょうかね?

さて、もう投票期間は終了してしまいましたが

わたしたちの田村くん松澤vs相馬人気投票
(まいじゃー推進委員会!)

という企画がありました。
結果を見ればわかると思いますが松澤と相馬の人気はほとんど同じなのです。
これはすごいことだと思います。
もとよりヒロインが二人だけではありますが、それでも同じくらい愛されるヒロインを生み出した竹宮先生に脱帽です。

で、番外編。
高浦はもう義妹ルートに逝け(笑)
お兄ちゃんに恋人ができないように奮闘する伊欧を見て心が揺るがんだなんておまいは聖人か、チクショー(笑)
紙様




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