ライトノベル・レビュー

ダビデの心臓 1〜3巻(スズキヒサシ イラスト:尾崎宏宜 ) 

えっと、簡単に説明するなら『一般人を巻き込んで、世界規模で行われるバトルロワイヤル』って感じ。
そもそもダビデの心臓持ちが世界中にいるって時点で「7日限定」設定が結構辛いと思うけど。
そのへんは魔力でカバー、かな?
というか「ヤッキンとボアズの子供たち」の数が足りないと思うんですけど。

「素直に15禁にしとけ」
正直そう思いました。これは読む人選びます。正直読了後にズッシリ来ました。
家族を失った明日馬が千鳥姉弟と仲良くなって最後までいくかなと思ったらそれも裏切られて……
出た瞬間に「あ、死ぬな」と思った(オイw)幼馴染や妹と違って千鳥とはうまくやっていって最後の最後で選択を迫られるんじゃないだろうか、と思っていただけにショックでした。
っていうかヒロインどうすんだよ?(笑)

しかしまあ「心臓を食べる」だなんてよく思いつきましたよねぇ。
前作の「正しい怪異の祓い方」でもそういう風(グロ)だったって聞きますし、正直イラストに騙されたと思うしか……(笑)
あ〜、イラストといえばカラーはともかく挿絵は「ちょっとひどいんでないの?」と思いました(←デキがでしょうか?)

・どうでもいい話
「ヤッキンとボアズ」ってどっかで聞いたことあるなあ、と思ったら「SEED」の要塞の名前の元ネタだってことに気が付きました。
おまけにヤッキンとボアズはソロモン王の従者だっていうし、やっぱりソロモンの代打って意味合いでつけたんでしょうかね?
(ヤキンドゥーエとかいうのは覚えてますがボアズなんつー基地はあったかなぁ?(←あれですか。情報どうもです)しかし、ローエングリンとかグングニールとか北欧神話メインかと思ってたらソロモンからのネタもあったのかSEED。アルテミスはギリシャ神話だし本当に節操ないなw)
紙様


2巻の感想

ダビデの心臓を巡るサバイバル第2弾。
完全に孤立したかのように思われた明日馬だが悪魔を巡る騒動から同じ導き手を持つ少女千尋と出会い、そして姉と再会する。

前半千尋とつながりを持つことで絶望的状況にありながらも小さな希望と温かさを見出した明日馬が後半姉と再会することで徹底的に叩き落される展開が秀逸。
自分を嫌い、避けていた千尋とは分かり合えたのに肉親である姉とは完全に平行線であることがズッシリのしかかってきて、さらに誉守也(よしや)には自分の心情をあっさり否定されて……
明日馬にとって今回の話はいい方にも悪いほうにも大きな転機になったと思う。
分かり合える仲間を得たのと同時に自分のユラユラした心(殺したくないけど生きるためには殺しが必要。でもやっぱり殺しはよくない)をへし折られた。
どういう選択をするにしろ明日馬はもっと強くならなければならない。
自分の中の矛盾を乗り越えるのは難しい事だけど、1巻と違って一人ではないということが明日馬にとってはとても大きな助けになると思う。
ソロモン紀を生き残り王になれるのはただ一人。でも明日馬には千尋と群平とともに生きていってもらいたいものです。 
紙様

3巻の感想

あ〜。
いや〜、もう結末がショッキングでどう語ったらいいものやら。
まさか主人公殺すとは……(反転〜)
恐るべし、スズキロボ。

書いてる最中に富野御大でも降りてきたのか、第一部最後の今回は「皆殺し」でジ・エンド。
主要キャラを殆ど全員抹殺するというとんでもねえ結末に。ひょっとしてヤケですか?(笑)
生きる希望も帰るべき場所もソロモン紀の裏側も、少しずつ見えてきたというのに全部台無し。
これで本当に第2部始めてしかも良作になったらスズキ先生は紙神認定。

今回のMVPは誉守也なんじゃないかなって思う。全部行き当たりバッタリで(人を殺すことですら)自由気ままな奴だけど、飄々とした人柄が今回の殺伐とした雰囲気の中で光ってたかな、と。
平然と人を殺していく誉守也とあくまで人を殺さない方向で生きる明日馬。割り切ることが強さだとかいいことだとか、そういう風には思わないけれど(どういう方向であれ)行く道のはっきり見えている分誉守也の方がキャラ的には生きているかなって思った。
「人を殺すこと」「生き抜くために何でもやろうとする意思」という点で明日馬と誉守也は正反対というかむしろこれが一つのテーマともいえるような対立だった。ゆえに片方が欠けてしまったことで今後このテーマは一体どこに向かっていくのかということにちょびっと興味がある。
まあ続けば、だけど(マテ)
紙様





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