ライトノベル・レビュー

リリアとトレイズ 1・2巻 (時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白)

 時雨沢恵一+黒星紅白のコンビが贈る「アリソン」の続編。主人公リリアは前作主人公アリソンの娘。もう一人の主人公トレイズも主要キャラ(カー&フィー)の息子という最近のマンガでよく見かける2世モノといったところ。正式タイトルは「リリアとトレイズ 1 そして二人は旅行に行った」

 なもんだから、話は結構いやかなり似てます。乗り物(空陸問わず)が話に絡んでくるところや、サックリ人が死ぬところや、陰謀渦巻くこの大地なところetc
 キャラもリリアはキンパツとデコこそ無いものの性格はアリソン譲りのツンデレかつ無鉄砲。相棒のトレイズも普段は押しの弱い料理の得意なショタ小僧だが、イザという時は活躍するナイスショタ(←ショタは変わらんのか)
 前作ではアリソン→ヴィルという一方通行なラブコメでしたが、今回はトレイズ→リリアの模様。1巻では使用人以下の扱いのトレイズですが、そのうちリリアが転ぶ時が来るハズ。そのツンデる(造語・ツンデレキャラがツン状態からデレ状態に移行する瞬間を指す)時を見ることこそ我らツンデレウォッチャーの醍醐味。その後のデレ状態を見ることこそ至福。

 まあ、それはともかく、前作アリソンのキャラも年こそ取ったものの活躍を見せてくれそうで楽しみであります。1巻ではバカップル夫婦でしかないカー&フィーも活躍する・・・よね?

 そんなこんなで、いい意味で変わらないアリソンの続編「リリアとトレイズ」をこれからも楽しみに追っていこうかと
(はろmk−II)

2巻の感想

 縁も深けりゃ付き合いも長い、しかし心の距離はなかなか遠い2人(つか、片方が寄ろうとしないんですが)の織り成す数多の陰謀(に巻き込まれるんですが)と派手な空中戦と穂の少しの恋愛劇。リリアとトレイズII巻にして、「そして二人は旅行に行った」の下巻(ややこしいな)


 んで、内容としては、陰謀のことについては、ヴィルパパから全容を聞かされた時に「アリソンIII巻の状況に似てるな
」と思いました。まあ、それは種明かし聞いた後で思ったわけで、読んでる最中は何が何だか分からなかったですが。この陰謀の複雑さとか、淡々とした文章で目立ちにくいですがそのかなり黒い内容とかは、流石にマトモに後書き書いたことのない時雨沢先生らしいヒネクレップリかと(褒めてます)。「後書き」といえば、今回のは後書きですらないところが、悪あがきも極まれりといったところですかね(繰り返しますが褒めてます)

 ただ、そのサスペンスに手に汗握ったかというとそうでもなかったり。というのも、裏でヴィルとアリソンが動いてるのを知ってるからどんなピンチに陥っても2人が助けてくれるだろうという安心感というか緊張感の無さというかがあったり。
 まあ、実際アリソンが

    |┃三              _________
    |┃     , __      /
    |┃  ≡  /_、_\  < 話は全て聞かせてもらった!
____. | \___( <_,` ) _  \
    |┃= ___     \     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )アリソン 人 \ ガラッ!



 とばかりにナイスタイミングで現れたのは笑えるほどに格好よかったですが(変な表現ですが)、反面「それは主役のやることじゃないか」とか思わないでもなかったり。まあ、前作読んでる方としては前作キャラがでるのは嬉しいんで、そこら辺のさじ加減が2代目モノの難しいところか。

 さて、、とりあえず旅行と言う名のトラブルが1つ終わって一応の進展を見た2人ですが、この後どーなることやら。少なくとも親を超える(出番はともかく存在感の点で)ことができるのか?そして、トレイズは20歳までのタイムリミット(の間にリリア口説くことが出来るのか?いやできるんでしょうけど、そうなると王位継承権捨ててリリアのところに入り婿か?ウーム、立場の弱さは変わらんような。

 とりあえず、次回は今回のサイドストーリーに出てたリリアの親友・メグを加えてのスト−リ−というかメグ→トレイズ→リリアという三角関係勃発か?というかそれは貴様の希望だろう(←そうです)

(はろmk−II)





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