ライトノベル・レビュー

とある魔術の禁書目録(インデックス) 1〜8巻(鎌池和馬 イラスト:灰村キヨタカ )

思えば2月の新人さん祭りで1冊も手を出してないな、というわけではないですが新人さんの作品です。
ぶっちゃけイラスト買いです(笑) 良い絵師さんがつくというのはアドバンテージなのです。

さて、内容のほうはどっかからやってきた少女を少年がかくまうという王道モノ。
それゆえ展開の先読みがちびっとできてしまうのは難点。
また戦闘シーン(と呼べるものだろうか?)にも少々迫力が欠けており全体的に見ると文章の荒さというものがちょいと気になります。
ラノベでいうところの「意味なし改行」が逆に少ないのもそれを助長しているのかもしれないですね。
つかセリフを同じ行でつなげるのはどうかと。

キャラとしては女性陣は結構好感触でしたが男性陣のほうはちょっとなぁ、といった感じです。
上条くんはなんだか無駄に熱くし過ぎな気がするし、ステイルは言動とビジュアルが全然合ってなくて受け入れ難かったです。
なんかみんな情緒不安定というかなんというか。
あと、使い捨てキャラの存在がもったいないなあと思いました。
特に「ビリビリ中学生」こと御坂美琴。彼女何のために出てきたんだかわかんないです。おいしいキャラだけに上手く使えてなかったのが残念です。

なんだか続刊の予定がもうあるらしいですが今度は小萌先生とビリビリ娘で一本やって欲しいなあ。
脇キャラの方が魅力的っつーのもどうかと思いますけど。
紙様


2巻の感想
なんだか17日で書いたらしいです。さすが三木担当、ムチャクチャです。
そのせいでしょうか?

前巻で不満を感じた部分が全然直っていません

文章の荒さ、改行の拙さ。最低限ここだけは直してほしかったです、いや、マジで。
つか前巻で(比較的)好評だった女性陣がバッサリ切り捨てられているのはどう考えてもファンを舐めているとしか思えないんですけど。
まぁ作者自身も女性陣(というかビリビリちゃん)は出したかったと言っていたので作者の思惑だけで外れたかどうかわかりませんけど。
せめてもう少し間をおいてからの刊行だったらまだ改善の余地があったのではないかと思うけど、電撃編集部の意図が読めないです、ハイ。
紙様

3巻の感想

多少マシになってきたとはいえ相変わらず主人公の無駄にアツイ言い回しが気になったり、文の荒さや構成の拙さが気になったりした。

でもビリビリが出てたから全然OK(マテ)

つーわけで一巻ではあっさり使い捨て、二巻では放置プレイと圧倒的なファン人気を誇るにもかかわらず不遇な扱いを受けてきた我らがヒロイン、ビリビリこと御坂美琴がついにヒロインの座に!!
おまけに2万人の妹つき(マジです)(←100人の兄弟を持つ聖闘士星矢もビックリです
後半橋の上での当麻とのやり取りは非常にグッときました。
絶対に助けてくれる、何とかしてくれると思う当麻を巻き込みたくないから逆に何も言えない、受け入れてもらうわけにはいかない。美琴の心の葛藤がすごく響きました。
そして狙ったようなタイミングで出てくる膝枕の挿絵。策略だろうがなんだろうが、これだけやってもらえば御の字ですよ。文句なしッス。
3巻まで付き合ってよかった……

まあその煽りを受けて今回正ヒロイン(と思う。タイトルにもなってるくらいだし)のインデックスは焼肉食ってるだけ、という扱いでしたが(笑)
しかし、しかしです。インデックスが焼肉な扱いは酷いと思いながらもやっぱり一巻から放置されていた美琴絡みの話が読めるのは非常に嬉しかったわけで。そう考えると焼肉でもいいや、と(笑)
紙様


4巻の感想

荒い文章とか熱すぎるセリフとか大嫌いだったんだけど、無いとどうにも「禁書」読んでる気がしないなあ(笑)

そんなわけで今回は微妙に平坦な内容。当麻の影も薄かったし。
まあ今回は当麻というよりも神裂と土御門にスポットが当たっていたので当然といえば当然なんだけど。
神裂VS天使は3巻のVSアクセラレーター並に燃える場面でよかったけど、それ以外は結構起伏に乏しい展開だったなと個人的には思う。
追ってる事件は死ぬほどヤバイ代物なのにどうにも緊張感が伝わってこないっつーかなんつーか……
荒い文章も熱すぎるセリフもノーサンキューだけど全然無いのもエンターテイメントとしては問題だよなと思った。

つーかアレだ、ビリビリしてないビリビリ出されても困りますよ
いや、妹属性はそれはそれでよかったけれど。口絵の「なにおう!?」とかスク水とか(オイ)
っていうかインデックス本っ当に出番無いのな……
紙様

5巻の感想

ビリビリかわいいよビリビリ

いや、もうこれに尽きるっしょ、今回は(笑)
そりゃ一方通行と御坂末妹の話もよかったけどさ(ちなみに『あの』イラストについてはノーコメントで(笑))
ホットドッグ間接キス疑惑で真っ赤になったり当麻と海原の殴り合いを見て「自分のために」と思って真っ赤になったり。
もうなんつーか3巻以降のビリビリの巻き返しっぷりにK.Oされ続けです。美琴、恐ろしい子(笑)
こりゃ早いところインデックスとヒロイン決戦をやらかして欲しいものです。ちなみに巫女さんはもう対象外だと思われ(笑)
あと当麻フラグ的には小萌先生もいるけど、こっちも最近出番無いからなあ……。鎌池先生はヒロインの一人だって明言してるけど。

5巻はあの「熱さ」というものを全然意識せずに読めました。
作風が変わったのか、それとも僕が順応したのか……
ま、なんにせよビリビリが出てればどーでもいいや(オイ)
紙様

6巻の感想

巫女さんは忘れ去られ、先生は涙目になり、シスターとビリビリ娘が視線で火花を散らす時、上条当麻の物語は始まる……

というわけで新学期編スタート。
いや、別にだからどーだってわけでもないけど。
一応お話としては物語の深い部分に直接関わるような感じでした。今回提示された伏線は……きっとうまく回収されないんだろうなあ(マテ)。でもそれが禁書クオリティー。

で、一番の見所は誰がどう考えてもビリビリVSインデックスの頂上決戦(短いけど……)。今んとこ正ヒロインの資格をもってるのはこの二人だけだろうし。
ビリビリはもう完全に当麻ツンデレモード。白井がブツブツと語ったビリビリがいかに当麻のことを気にかけていたかっていうのを聞いてるだけでご飯三杯はいける(マテ)。っていうか今までの積み重ねから考えればビリビリの築いた萌え分のほうが圧倒的であると当方は分析しておりまする(黙れw)
当麻からしてみればビリビリはただの友達(むしろ知り合い?)、インデックスは同居人。しかも「記憶を失う前の自分」との絆を大切にするインデックスを無下に扱うわけにもいかないというのが現状。でもどちらにたいしても恋愛感情でないことは確か。
結局の所は女の子が勝手に盛り上がってるだけなんだけど、「女の子を命懸けで助けて無意識にフラグを立てる」という超絶スキルを持つ上条さんが相手なので危機感を覚えて盛り上がるっつう気持ちはわからないでもない(笑)

……風斬さん?いや、あんまり萌えなかったのでどーにも(マテ)
しかしよくよく考えれば裏表紙のイラスト、今回はグロイですよねえ。
(以下ネタバレにつき反転気味)
頭の中身だし

紙様

7巻の感想

今回は魔術メイン。よってビリビリの出番は、出番は……ッ!!

まあそれは置いといて。置いとけないけど2巻のように放置して(笑)

今度のヒロインはシスターさん。まあ最初のヒロインもシスターさんですが。
もっともインデックスはすでに「噛み付き貧乳シスター」になりつつありますけど。
今回は組織の対立と軋轢がメイン。
その中に飲み込まれる個人、といったお話。
そういう話でも上条は一人で突っ走る。フラグ立てのために誰かを助けるためにひたすら走る。
手が届くなら誰であっても守る、戦う。それが上条の美徳であり禁書の魅力なんだなって再確認。

しかし思い返してみればこういう熱くて青臭いノリが嫌いで一回は見限ろうとしたのに今となってはこれを楽しんでるわけですからね。世の中どうなるかわからんもんだ。
某ギャグマンガ風にいうと「やがて痛みは快楽に、憎しみは愛へ変質していった」ってところでしょうか?(笑)
紙様

8巻の感想

今回は超能力メインです。だから魔術サイドの面子はほぼ出番ナシ。
そして上条さんとビリビリにも出番がないのです。
……アレ?(笑)

そんな禁書第8巻、今回は空間移動能力<テレポート>の白井黒子が主役。
脇キャラからの大出世です。
というか一方通行にも見せ場があるってのにさ、上条さんにはさ……(笑)

さて、今回は能力を消し去ってぶん殴るだけが能の上条さんが主役ではないので戦闘も結構ひねられてて面白かったです。
相手の体に異物をねじ込むことのできる空間転移の能力者同士の戦いなので無茶苦茶な印象はありますが、点と点との攻防を(禁書にしては)大味過ぎないように描写されていたのは新鮮でしたね。

上条さんの出番がほとんどないので今回は熱いノリが薄め。それでもちょいと読みにくいと感じたのはおかしな読み方をする固有名詞が多いからですかね。人名もその他のものにしても。
というか今回の敵役である結標(むすじめ)なんて毎ページルビを確認しないと。覚えられないっすよ、これ(笑)

なお、第8巻は巻末に灰村キヨタカ先生の設定資料集が付録としてついてきます。
というかhpaの「アレ」は載せてもよかったんでしょうか?死者が出そうですが(笑)
紙様





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