ゲームレビュー

Remember11 -the age of infinity-(KID ADV PS2)

 見た目はギャルゲ・中身は硬派なSFという見かけによらない面白さを持つinfinityシリーズ。「Never 7」「Ever 17」に続く第3弾

●システム
 KID作品は基本的に同じシステム使ってるんですが、これがまたえらく使い勝手の良いシステムでかなり詳細設定が出来る。
ADVには必須と言える「読み返し(勿論声の再生アリ)」や「既読スキップ」は当然として、あると便利な「自動クイックセーブ」に各個人の声のON/OFFに加えて、「セリフと音の同期」のON/OFFとか「画面ゆがみ修正」まであって文句ナシ。
●グラフィックその他
 絵師は左さん(左さんのHP)。実写風の絵を書く方で今までの作品のアニメ調とは違いますが、今回は結構シリアス風味で進むのでむしろ合ってるかと。
 背景については問題なし。演出については、やや寂しいかな?と思える部分もあるが(基本的に立ちキャラの表情&動作変えが主体なんで)、「爽快なアクション」とかいう物語でもないんでそこは仕方ないか。
●ストーリー
 心理学を大学で専攻する冬川こころは、過去に大量殺人を犯した犬伏景子に会うために飛行機に乗ったが、その飛行機が遭難して落ちてしまう。墜落のショックから目覚めたこころが気付くと、そこは行くべきだった犬伏景子のいる精神病施設で、しかも体は男〜優希堂悟という名前らしい〜になっていた!!
 というのが導入部。その後、幾度もの人格転移を繰り返し、こころの体の時は遭難を巡るトラブルを、悟の体の時は何者かに命が狙われてるのを解決することになります。
 全体的に、謎めいてサスペンスに満ちてます。Everでは、海中に閉じ込められたってのに最後以外は妙に緊張感なかったりしましたが、今回は緊迫したムードで進むので良い・・・んですが

 正直、分かりにくいところが多々あるのが難点。infinityシリーズは隠された壮大な設定があるのがお約束なんですが、今回のは正直よく分からなかった。SFには少々詳しい私でも「原理ならなんとか理解可能」レベルだった。
 更には、ED迎えても結構謎が残る。ネタバレなので反転するが「悟と榎本の入れ替わり」「EDでの犬伏の行動」「OPの少女」「何故入れ替わりが起こったか」etc。これについてはここのページでかなり詳しく説得力のある考察がされてる参考にするといいかも。
●まとめ
 infinityシリーズとして、そして一個のミステリー(またはSF)ADV文句の無いストーリー(最後以外)と、KIDらしいスキのないシステムの組み合わせが光る逸品。個人的には楽しめたが、コレを読んで購入を考える方には
 完成版が出るかもしれないので半年は待った方がいいかもしれない
と伝えておく。




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