ゲームレビュー

メトロイド・ゼロミッション(GBA 任天堂 探索型SFアクションリメイク編)

 ディスクゲームの傑作、探索型アクションとしてはゼルダと双璧とも言っていいメトロイドの1作目がGBAでリメイク。衝撃の第2部や追加要素を加えて今ここに蘇った新生メトロイドの姿は?

本作は、ディスクで出た1作目のリメイク。故に基本的に同じですが、勿論追加&変更要素もあって
●演出の強化
→OPやボス戦の前に一枚絵が挿入されます。もっとも、それだけで無粋なナレーションなどナシ。基本的に硬派な印象は残ってます。
●プレイアビリティの改良
 システムでは、イージーモードの追加。次に何処へ行けばいいかナビシステム搭載。マップを見れるようになったことなど。
 操作面では、ナナメ撃ちや壁捕まり・クレーン移動・打ち上げ台など。プレイがしやすくなっただけでなく、新規アクションを使っての謎解きもアリ。
プレイし易さを前提に置いた改良で、中々快適。不自由な中でのバランスがいいという方はクリア後のオマケのオリジナルメトロイドをどうぞ。
●ボスの追加
 私も1作目を全て覚えてるわけではないですが、「これは明らかに前にはいなかった」と思える中ボスが数体。中々多彩な攻略法を求められます。
また、今までのボスも大きく(特にクレイドは画面に入りきれない大きさ)、攻撃もそれに伴い変化しているんで最早新キャラですね。
雑魚では、特に目新しいのは無かったと思いますが、メトロイドは強くなってるような(←一度死んだ)

 ちなみに、アバタイズデモで追加アクションやボスの攻略方法を示してくれます。タメになる反面、自分で考える楽しさは半減するので見ない方がいいかも。メトロイドは考えることを苦痛に思わせない、むしろそれが楽しい稀有なゲームだから。

●ゼーベス脱出後を描いた第2部を追加
 今回のキモともいえる第2部。脱出後に海賊に襲われ、スーツすら失ってしまったサムスの活躍を描く。
 おそらく、史上初めて生身サムスを操れるゲームでは?しかし、そんな軟派な印象はプレイすると変わります。生身サムス弱ッ!!(笑)
 敵を倒すことも出来ず(マヒさせて足止めさせるのが精一杯)、敵に見つかったら逃げるしかない哀れなサムス。第1部でのタフネスぶりは見る影もありません。
 では、この第2部は面白くないのか?否!断じて否です!!
 敵の目を盗んで行動し、時には敵に見つかって追われて神経をすり減らす(ちなみに、私は最長1分ばかり追いかけられたことあります。最後の方では緊張のあまり笑ってました)。
敵に見つかった時の音楽の怖いこと。バイオ1級の怖さが味わえます
何かに似てるとは思いませんか?そう、メタルギア。第2部になってメトロイドはメタルギアに変化したのです。そう思えばコチラの非力さも気にならず、むしろスーツ時と変わらないアクションを使っての潜入作戦と楽しむ余裕・・・はでないかもしれませんが(笑)

 しかし、我慢に我慢を重ねただけあって、スーツを手に入れたとたんに始まるサムスの吹く襲撃はカタルシス全開。いままで散々いたぶってくれた海賊どもにお礼参りするサムスに、プレイヤーはシンクロ率400%でしょう

●まとめ
 オリジナルをプレイした人には懐かしいながらも新しい要素も楽しめ、新規プレイヤーは15年近く前にこのような優れた作品があったと感じさせる、正にリメイクの鑑のようなソフト・・・月並な言葉ながらこの言葉が相応しいかと。
あえて、難点言うなら、まるまりがモーフボールと呼称されるようになったとこくらいですか。好きだったんだけどなぁ「まるまり」。マヌケっぽいとことかw

 さあ、サムスとメトロイドの初の遭遇となるメトロイド・ゼロミッションをプレイしよう。そこには、暗く冷たい要塞惑星ゼーベスが、怪しくも多彩な敵たちが、トリッキーだがそれ故に解けたときは快感なギミックが、そして何より数々の冒険を共にしたサムスがそこに待っている。




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