恋するだめだめ妹は切なくておにいちゃんを思うと・・・

てなわけでそのキャラとはコチラ
公式HPより)
鷺沢縁(さぎさわ えにし)。16歳(いや歳はどーでもいいんだけど)
 設定は、主人公・鷺沢一蹴(いっしゅう)の義理の妹(但し、縁は義理ということを知らない
「動物が好き。一蹴のことが好きで、
どんなに冷たくされても、『妹なんだから』と、
それだけを理由にしつこく甘えてくる。
いのりにフラれた一蹴を見て、幸せにしようと決意する」
(公式HPの解説文より抜粋)
えと、上の文の「いのりにフラれた」というのが気にかかる人もいるかと思いますが、このゲームは主人公が2年半付き合ってた彼女・陵(みささぎ)いのり
にフラれる(しかも「最初から好きじゃなかった」という破壊力あるセリフ付き)ところから始まります。この謎はいのりシナリオで解けますがこの話には殆
ど関わらないので省く。
猛者なら外見見ただけで分かると思いますが、撫でてやると「くふふ〜」とか喜ぶ犬(つか子犬)チック妹です

 で、この縁シナリオでは傷心の兄を幸せにしようと(空回り)する縁の活躍(?)が前半部分。
ここでは、健気な妹キャラという感じで縁は大活躍。特に、
慰めるためと称して一人暮らしの兄のアパートで一晩明かしたり
起こしに来たハズなのに、一緒の布団に潜り込んできたり
同衾したあげくに指にキスしてきたり
と、どこのエロゲに出しても恥ずかしくない活躍っぷりです(マテ)。特に最後のなんかは、経験者である主人公(「いのりを泊めたことがある」とか、文章読
む限りそうとしか思えん)はよくガマンできたなと思うことしきり。
まあ、そんなアバンギャルドな活躍(?)は置いといても、健気といえる態度とか、血縁だから一線を越えられなくて煩悶する図に萌えを感じる人も多いの
ではないかと。
難点は、すぐ「縁はだめだめ妹だから・・・」とすぐイジけてしまうこと。これをウザイと思う人もいるかと思いますが、実は伏線だったりします。

で、問題の後半部分。
いきなりですが、主人公はいのりとよりを戻してしまいます(いや、多少それらしい描写はあっていきなりでも無いんですが、唐突感は否めない)。
すると、今まで慰められたことを忘れて掌を返したように縁に冷たくする主人公。
「いのりが今の彼女なんだから」とか「縁は義理とは言え妹だから」とか理屈こねてますが、約束してたにも関わらず誕生日を祝ってやらなかったり、アパ
ートの前まで来て泣いて懇願する縁に逢ってやらなかったりした時は「蹴りたい背中」どころか「背中から疾風三連撃」をかましてやりたく思いました(ワリ
と本気)。
(やたら主人公がヘタレと思う人もいるかもしれませんが、その通り。この主人公他のシナリオでもヘタレです。つか、メモオフシリーズの主人公は全てヘ
タレだったりします。比較するなら、ヘタレ王と名高い「君望」の孝之に劣るとも勝らないくらい)

 では、このまま終わるのか?否!我らが縁(ヲイ)はそんなことでは終わりません。
ある日、縁からメールが来ました。「助けて」と一言書かれた。流石に心配になって駆けつけた主人公が見たものは・・・
死んだようにグッタリとした飼い猫を泣きながら抱える縁の姿でした。
慌てて、動物病院に連れて行く主人公。どうやら毒物を食べたものの、幸い発見が早かったとかで事無きを得ました。
そういや、前に同じことがあった(前半部分で。その時は自転車に引かれたんですが)とか思いながらもホッとする主人公。流石に、縁をそのままにして
おけず、優しくしてやってやったりしてます。

 次の日。また縁からメールが来ました。内容は同じ。行ってみると同じ状況。思わず「ループした?」と思ってしまうくらいです。で、また同じ処置をするわ
けですが・・・おかしいとは思いませんか?そうそう猫が毒を食うものかと。
 その疑問は病院から帰るときに判明します。縁の親が叱りつけてきたんです
「縁!お前は何てことしたんだ!!」と
そう、実は毒を食わせてたのは縁本人。前に猫が汚した時に兄が駆けつけたことがあったんで、「猫が具合悪くなるとお兄ちゃんが来てくれる」ということ
がインプットされてしまったらしく、無意識で毒を食わせてしまってたのです!!
そして精神病院へ直行。正に
「恋するだめだめ妹は切なくてお兄ちゃんを思うあまりアレになってしまいま
した」
思えば、すぐイジけてしまうのも自傷癖的な「かまってほしいサイン」だったわけです

 さて、ここで終わりでなく続きがあります。
その後、主人公とは義理でないことを知る、というイベントあったりしながら主人公は現彼女のいのりと雪合戦中に押し倒したりとラブラブしながらも、後
ろ暗いものを抱えつつ付き合っていました。
そこに最終兵器・妹こと縁が乱入。遂に宣戦布告を突きつけます。
「私は一蹴さんが好き!!(だから離れろ泥棒猫が)」
「(あぁん?聞こえんなぁ!!)兄妹なんでしょ?そんなのおかしいよ?」
「縁は一蹴さんとは血が繋がってないから恋人になれる!!(思い知ったかコラ)」
「!!?(な、なんだってー!!)」
「それに私なら一蹴さんを悲しませたりしない!!(これでトドメだ)誰よりも愛してるから!!」
「(!!テメーは言ってはいけないことを言った)“誰よりも”ですって?私も一蹴が好きってことは譲れない!誰よりもなんてことは言わせない!!」(注・
カッコ内は筆者により脚色)

・・・すいません。修羅場です!怖いです!!台所とかじゃ(刃物)なくて良かったです!!!

そして遂に突きつけられる最終通告の選択肢。いのりを選ぶか縁を選ぶか。

縁を選ぶと、いのりとはお別れ。その後のラブラブな状況からEDでした。しかし、私が初めはこの選択肢選んだ理由は
ここで選ばないと縁は死にそうだ
というものだったりします。いや、マジで自殺しそうなくらいヤバげだったんで。

 さて、ということで次は選んでみました、いのりを。
そーなるとどーなったか。いのりと「選んでくれて嬉しい」とかいちゃついた後、場面は卒業式に飛びます。
そして、卒業生の列に並ぶ主人公に縁からメールが送られてきます

「卒業おめでとう。縁もお兄ちゃんから卒業するね」

・・・何かヤバげな匂い感じた人もいるかと思います。「から」って?流石に主人公もヤバさを感じたのか、縁を探し回って行き着いた先は・・・・屋上で
した

 そう、彼女は屋上の柵から身を乗り出してました。手を離せばワイヤレス・バンジージャンプの出来上がりです。
その状態で「愛してくれてありがとう」とか「ダメな妹でごめんなさい」とか一見感謝してるようでその実弾劾してるようにしか思えないセリフを吐いた
後、手を離します。そして、生身一つの鳥人間コンテストの後、地上に大輪の花が・・
幸い、命は助かるも意識不明でその後主人公は孝之状態(君望1.5章くらい?)に・・・

とかなら、絶賛してたんですが結局はソニーチェックか主人公が助けて、その後何も無かったかのようにホノボノとED。
いや、違うだろ!!と言わないではいられませんでした。

とにかく、行き過ぎた愛情は狂気と変わらないというのが実感できるサイコな妹のシナリオでした。他にも電波でサイコさんとか、10年前の女の子(当時
7歳)が忘れられないロリコンサイコ男とかサイコさんは欠かないこのゲーム。
ギャルゲの極北という意味では見逃せないかもしれません。



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